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- 地方自治体の「政治」に目を向ける―法学部の授業紹介’23 (10)
学部・研究科レポート
「地方政治論」で学ぶこと
地方政治論は、2年生以上が履修できるコース共通発展科目に属しています。この授業では、地方自治制度全体の話を踏まえ、地方の政治や行政の諸問題、国と地方の関係について学びます。
地方政治は事例の宝庫
地方自治体は日本にいくつあるでしょうか?その数は1700を超えます。これは、皆さんが、地方自治体について調べよう!と思った場合、本当に多くの事例が存在していることを示します。日本の地方自治制度は、憲法や地方自治法等で規定されていますが、その制度のもと、住民が首長と議会の議員を選べたり、住民の政治参加が保証されていたり、首長が議会よりも強い権限を有しているという特徴が存在します。これらの特徴は、1700超の自治体に共通しています。
地方政治を観察しよう
ならば、どの自治体も同じような政治が展開されるかといえば、そうではありません。首長と議会が融和的な自治体もあれば、すごく対立しているところもあります。住民参加が活発なところもあればそうでもないところもあります。これらの違いは、その自治体固有の「政治的特性」によって生じてくるのです。地方政治は、我々に直接関係する問題を議論し、決定し、決まったことは我々の生活に直接影響を与えます。我々に身近な地方政治の在り方について一緒に考えていきましょう。