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学部・研究科レポート

2023.05.19

自分の目で見て、歴史を学ぶ―法学部の授業紹介’23 (2)

中国古代の統一国家「秦」

私の担当する東洋史では、主に中国古代史を扱っています。
いまから2200年以上前、秦という国が中国を統一しました。秦の始皇帝は、事細かにつくられた法や制度により、広大な領域を統治しようとしました。

感染症をめぐる秦の時代の法

秦の法や制度からは、感染症への対応もうかがえます。
たとえば、感染症に罹患した者がいた場合、役人がそれを記録し、医師が診断を行いました。また、罹患者を隔離する施設も存在しました。
他にも、感染症の罹患者やその家族が、同じ集落の人々から、飲食の同席を避けられたと考えられる事例も残っています。

歴史上の出来事が、現代にもつながる

このような、はるか遠い時代の中国古代の法や制度から、現代の国家や社会の状況と共通する側面も見ることができます。
授業では、感染症の対策や治療の歴史、そして感染症を発端とする偏見・差別の歴史をより深く知るため、国立ハンセン病資料館を訪問・見学をしました。
ハンセン病資料館外観
学芸員の方によるガイダンスに参加している様子
感染症にかぎらず、歴史を学ぶことは、私たちが生きている現代社会を考えることにもつながります。
みなさんも、大学での授業をきっかけに、自分の目で見て、歴史を学んでみませんか。

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