
しなやかな感性を育み、自立した人間として、たくましく生きる力を身につける
本を読み、友と語り、旅を楽しみ、体を動かす。人間が積み重ねてきた営みに興味をもち、現代社会が抱える問題について真剣に考えていこうとする人を、私たちは求めています。
近現代の文化のダイナミズムを明日に向かって学ぶ
現代文化をかたちづくる近代文明の基本は、19・20世紀です。この間、交通・産業・通信の発展とともに、世界各地で文化交流が盛んになりました。異文化考察による相互理解、旅行・観光の広がりと体験の深化、スポーツによる交流やイベントが、世界の前景に出る時代です。このような近現代の文化のダイナミズムを「国際文化コミュニケーション」・「観光ホスピタリティ」・「スポーツ文化」・「スポーツキャリア」のフィールドで明日に向かって学ぶのが、まさに現代文化学部なのです。
真に人間らしい暮らしとは、人にとっての生きがいとは何か。ただ生きるのではなく、よく生きるには、どうすればよいのか。わたくしたちは、脱高度成長社会の入口に立っているのですが、それはつまり価値観の大きな転換を求められているということにほかなりません。現代文化学部は、かつては考える暇もなかった、自明のことのようにみえた、しかし今日では避けて通れない上のような命題を考えようとする先進的な学部です。
近代・現代の社会では、交通、通信、出版などの発展によって、他文化との交流が進み、他文化に容易に触れることができるようになりました。と同時に、逆にいかにして文化の多様性という豊かさを守っていくかという問題も生まれています。また、スポーツが、人々の生活に浸透したのも、身体と精神の二元論の超克という近代ならではの現象といえるでしょう。現代文化学部は、これらの課題について探究する4コースから構成されています。
現代文化学部は、上記のような学習を通じて、学生一人ひとりが卒業後の人生を豊かで深いものにするとともに、広く国際社会や地域社会への貢献ができる人材に育つようさまざまな制度や資格取得を用意しています。具体的には、他学の追随を許さない恵まれた長期・短期の海外留学制度、海外と国内の添乗研修、旅行業務取扱主任免許、保健・体育教員免許、健康運動実践指導者資格などです。
日本と世界の文化を学び、豊かな表現力と国際感覚を身につけた人材を育てる
国際文化コミュニケーションコースでは、言語を中心としたコミュニケーションの方法を身につけながら、ひろく「文化」について学びます。日本文化を学び、日本語のコミュニケーション能力を磨くとともに、ヨーロッパ・アメリカ・アジアなどさまざまな国の文化に対する理解を深めていきます。国内留学プログラムも用意されていますので、日本にいながらにして異文化体験をしたり英語力を磨くことも可能です。4年間で、自分の思いを相手に伝えることばを見つけましょう。
複眼的なものの見方を学ぶ「異文化間コミュニケーション論I・II」、日本語の表現力を磨く「日本語表現法」、世界の文化について学ぶ「国際文化論」などがあります。
観光がつくる人と人とのつながりを実践的に学び地域や社会の中で生かせる人を育てる
観光ホスピタリティコースでは、大きく2つの方向性を目指した人材育成を行っています。一つは、ツアーコンダクターやホテルスタッフなど観光実務に直接携わる人材を、もう一つは、公務員・NPO法人・ボランティアなどの立場で地域を活性化し、観光地を創り上げていく人材を育てることを目的としています。そのため、実務を学ぶための科目のほか、地域活性化に直結した「エコツーリズム実践I・II」、観光事業の効果測定を学ぶ「観光調査法」などの科目を配置し、さらに国内外での「添乗研修」「観光研修」を通じ現場で学ぶ機会を設けています。
最新の観光理論を学ぶ「現代観光論」、観光の効果測定を行う「地域調査実践」、異国の文化を知る「観光と文化」I~IV、おもてなしの心を体得する「観光ホスピタリティ論」などで理論と実践を並行して学びます。
教育現場や地域社会で活躍できる人材を育成する
スポーツ文化コースでは、「文化」としてのスポーツの意義や役割を理解します。現代は年齢、性別、職業、社会的地位、収入の多寡、障がいの有無に関わらず誰もがスポーツを享受する時代です。スポーツは「文化」として浸透しているのです。スポーツ文化コースでは、今や日常生活に不可欠のものになったスポーツを多面的に捉え、競技スポーツはもちろん誰もが楽しめるニュースポーツや生涯スポーツについても学びます。そして地 域のスポーツ指導者として活躍する人材、保健体育教員、社会体育指導者など、地域社会に貢献する人材を養成します。
ニュージーランドのスポーツ専門学校で研修する「海外スポーツ文化研修」、スポーツ選手の食事について学ぶ「スポーツ栄養学」、保健体育の教員を目指すための「保健体育教科教育法」など
スポーツに情熱を持って取り組み、その経験を社会で活かせる人材を育成する
スポーツキャリアコースでは、スポーツを幅広い意味で捉え、人文科学・社会科学の広範な学問領域から学ぶことを通して幅広い教養を修得することを目指します。さらに、スポーツを用いた体験型、実践型の教育から、チームビルディングのノウハウやチームマネージメント能力を身につけます。また、クラブ活動も大いに推奨します。幅広い教養とスポーツ実践による「学び」を活かし、円滑な人間関係を築くことのできる、「社会に出ても通用する」人材、職場でリーダーシップを発揮できる人材を輩出します。
身体運動を科学的にみる「スポーツ・バイオメカニクス」、スポーツ関連の企業や団体の経営管理などを考える「スポーツ・マネジメント」、スポーツ行動に関するあらゆる心理学的現象を扱う「メンタルトレーニング演習」など