新主将インタビュー vol.6 カヌー部 佐伯 雄太郎 主将

15.02.23

第6回目はカヌー部主将の佐伯 雄太郎さん(メディア情報学部3年・水橋高校出身)です。
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-カヌーを始めたきっかけは何ですか?
カヌースラロームは父親がスラロームをやっていて、小さい頃遊びに連れて行ってもらったのがきっかけです。
保育園の頃ぷかぷか浮かんで遊んでいました。家に船があり、乗って遊ぶのが当たり前でした。
中学生の頃から試合など真剣に始め、中学校に部活がなかったので地元のクラブチームに入りました。
-駿大を選んだ理由は何ですか?
大学にコースがあることや、当時は高校の先輩もたくさんいたので駿大に決めました。
-中・高と主将を務めた経験は?
全くないです(笑)
-新チームの雰囲気はどうですか?
今までは先輩や同期と漕ぎ方や自分の考えなど色々相談できましたが、今は後輩だけで、後輩はまだそこまで成長していないので、後輩を成長させることが大変な点でもあります。後輩が育たないと自分の練習相手にもならないので。後輩には入学した頃は結構厳しくやっていたので、後輩もかなり大変だったと思います。嫌な先輩と思っていたと思いますね(笑)。最近は後輩も意見を言ったり、練習メニューの話し合いをできたりと徐々に成長しています。
-主将として後輩指導や練習で心掛けていきたいことなどはありますか?
基本を徹底してやるということです。例えば、監督に言われたコースをイメージして1本目を滑り、2本目に修正して3本目に完成させる形なんですが、基本ができないとゲートに当てたり良い練習にならないので基本を大切にしています。
-スラロームで上位選手になるために必要なことは何だと思いますか?
練習の時から試合感を感じ、決められたコースからゴールまで全部をイメージできて、更に平均70点くらいの漕ぎができればですかね。あとは試合で腹がくくれるかだと思います。試合で腹をくくれるかは重要です。
-今年1年の佐伯選手の成績をふり返っていかがですか?
ICFジュニアU23世界選手権15位をきっかけに自分が変わったと思います。試合に対する迷いがなくなったというか。大きな大会だったので、何回イメージしても覚悟ができなくて、もう思いっきり腹をくくろうと決めて臨んだ大会でした。それからは少しずつ良い感覚をつかめて成績にも繋がっています。
-国体2位という成績を残しましたがいかがでしたか?
自分の苦手なレースコースで、あの結果は自分でも正直驚いています。試合の2日前に、卒業生の矢澤一輝選手と練習中、岩に艇が当たって船がパックリ割れたんです。他の選手に樹脂を借りて自分で修理していたため、レース直前までカヌーに乗れませんでした。そのためか、試合当日久しぶりにカヌーに乗れて、勝つことよりも乗れることがただ嬉しくて(笑)。とても楽しく漕げました。だから良い結果だったのかもしれません。
-今季は昨季以上の成績が期待されると思いますがいかがですか?
プレッシャーは感じないです。諸先輩方は若い時から成績を出していて悔しい思いもありますが、自分は遅咲きなので、自分らしくできればと思います。
-2020年の東京オリンピックに向けてどうですか?
まずはリオを狙いたいです。せっかく東京でオリンピックが開催され、日本でコースができるので、そこで漕いでみたいと思います。あまり先のことを考え過ぎず、目の前の春の試合を大事にして着実に結果を残していきたいです。その先にぼんやりですが、東京オリンピックも頭にはあります。その時の自分の年齢にもよりますが、可能であればですかね。
-理想の選手や尊敬する人は誰ですか?
矢澤一輝先輩です。漕ぎ方も変わっていて、誰もやらないことをレースでやって1番速いという点です。ここでこれをやっちゃうのか!みたいな。良い感じの人柄も大好きです。
自分の船を作ってくれている人で、カヌー選手でもあるマキュースポラチェックさんも尊敬します。今の船の調子がとても良くて、自分が追い求めていたベストな船に出会えて、一目惚れでした。そんな船を作ってくれた人だからです。
-勝つためのジンクスは何ですか?
試合の前日やレースウィークに入るとコカ・コーラを必ず飲みます。コーラを飲むとやる気が出てくるんです。自分にしか理由はわからないんですが、コーラはとにかく大事なんです。
-カヌー部あるあるは何ですか?
自分だけかもしれませんが、富山から関東に出て、人ごみの多さにびっくりしました。人ごみの中から改札まで出たり、看板見ながら出口へ人ごみの波をスラロームしていくのが楽しいです。ついやってしまいます。あとは、冬季は厚手のスーツにしても寒く、選手の髪もチャリチャリに凍ることですかね。
-佐伯さんにとって駿大カヌー部とはどんな存在ですか?
色々なことを経験させてもらい、大人へと成長できる場所です。監督と出会った頃は驚きばかりでした。監督も自分がどこまでの選手か見極めていたんだろうと今になれば思います。今は監督ともよく話し、指示も理解して、自分の意見も伝えるようになりました。
-オフの日は何をして過ごしていますか?
古本屋で漫画の大人買いをして読みます。持っていなかったら絶対買うという鉄板の本があります。新谷かおるさんの漫画です。セットや単行本があったら必ず買ってしまいます。あとはカヌーの動画を見て漕ぎ方を研究しています。
-今年の目標を教えてください。
ナショナルチームに入ることです。U-23は入っていますが、日本代表シニアの3人に入りたいです。そのためにはパワーが足りないと思うので、負荷の強い練習を静水(波が無い所の練習)でやっています。今年の競技成績次第ですが、卒業後は地元でカヌーを続け、富山県の選手として国体で活躍したいです。
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-最後に応援している方々へのメッセージをお願いします。
最高の結果を出すことで恩返しをして行きたいと思います。応援をよろしくお願いいたします。