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2016/06/24
6月12日(日)に2年次生と旧東海道「品川宿~川崎宿ウォーキング」を実施しました。プレゼミナールの学生対象に行った学外授業で、男子9名、女子4名が参加しました。
今回の目的は「江戸時代に定着した庶民の旅がどのようなものだったのか、宿場町と街道を歩いて体験する」ということで、「大田・品川まちめぐりガイドの会」6名のみなさんにガイドをお願いしました。2組に分かれ、昼を挟んで約6時間13キロの珍道中となりました。
旧街道はほぼ現存していて歩けますが、橋は架け替えられ街道沿いの宿や茶屋はほとんど残っていません。
地元商店街は、旧街道であることや宿場町として栄えたことをなんとか伝えようと、シャッターを浮世絵風にペイントしたり、看板を温かみのある木製で統一したりと、景観を大事にしている様子が随所に見られました。
梅雨入りしたものの、この日は曇りで風もあり、学外授業日和となりました。適宜休憩を取りながら予定どおり、目的地である"かわさき宿交流館"で解散となりました。
現代との旅の違いやおすすめポイントについてなどをレポート課題としました。その学生レポートの一部を紹介します。
今回、東海道を実際に歩いてみて、江戸時代と現代の旅で共通していると思ったのは、どちらも旅行のガイドブックを使っていたということである。江戸時代のガイドブックは、浮世絵が主であったそうだが、絵や写真に魅せられ旅に出るという点は共通している部分だと思う。相違点は、旅の手段である。江戸時代の人々は朝から夕暮れまで、ひたすら「草鞋」で歩き続けたのに対し、現代では車や自転車、電車など歩き以外にも手段があるということである。
私のおすすめスポットは、台場小学校にある「砲台跡」である。理由は、かつて海だったことがわかるからである。また、この砲台は一度も使われることがなかったが現在まで残っており、小学校の敷地に大切に保管されている。東海道沿いの人々は江戸時代の良きものを大切にしていて、歴史をもっと知りたいと思わせてくれる場所がこの砲台だった。
最後に、ガイドさんへのコメントを書いた学生のレポートを紹介します。
もし自分たちだけで行く機会があったとしたら、ガイドなしでは何も思わずにただ歩いて目的地に行くだけだったと思います。歴史は苦手なのですが、教科書を読んで勉強するより、実際に歩きながら学ぶほうが楽しいし興味が持てると思いました。説明しながら歩いているガイドさんたちのほうが大変なのに、終始元気でわかりやすく説明して下さり、ありがとうございました。また、機会がありましたら、よろしくお願いします。