現代文化学部 法学部からのお知らせ

フィールドトリップII実施報告「入間川の刻んだ200万年―湧水を巡る―」

2016/05/25 授業の一風景

現代文化学部 天野宏司教授

 現代文化学部では、2年次生の選択必修科目として、フィールドスタディ科目群から2単位を取ることになっています。これは、学外を学習の場として、さまざまなことを学び取って欲しいとの思いから設けられました。
 その中に、フィールドトリップIIという科目があります。これは、巡検(excursion)に数回参加をするという科目です。去る5月15日に大学周辺の巡検が行われましたので紹介します。

入間川の刻んだ200万年―湧水を巡る―

現代文化学部 吉田駿之介

 5月15日、フィールドトリップIIの授業の一環として、岩沢の弁天塚から旧野田村にかけての大学周辺の巡検を行いました。

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 最初に、岩沢から入間川に沿って歩き、河岸段丘の地形や、水の湧き出ている崖状の地形、仏子層を見学しました。そこでは長い年月をかけて削られた地形や、メタセコイヤの炭化した化石などを見ることができました。
 その後、入間川の北側へと向かい、江戸時代の古地図での土地利用と現在の土地利用方法の違いを比べました。また、水の湧き出る位置による水田の等級の区分の変化や、戦時中に作られた農業用水の跡について学びました。

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 私はこの授業を通じて、入間川やその湧水が与える人間の生活環境の変化や、長い時間が作り上げていった河岸段丘などの地形、現在の土地利用と明治時代の土地利用の変化などを学習することができました。
 また、普段何気なく見ている入間川が周辺地域に与えている影響が大きいものだと改めて感じることができてよかったです。

 受講者には、江戸時代に作られた絵図を字起こしたものを渡し、当日歩いたルートを、図中に書き込むことを課題として指示しました。当然、現在の地図とは違ったロジックで書かれていますので、きちんと読めるか?楽しみです。



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