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2016/05/14
本シリーズ第10回目の先生は、現代文化学部比較文化コース担当の岡田安芸子先生です。倫理学・日本倫理思想史を専門とする岡田先生は、主に「日本文化論」や「倫理学」などの授業、そして「歴史探訪」などを担当していらっしゃいます。
岡田先生のゼミでは、日本の昔ばなしや説話、そして謡曲について専門的に学ぶことができます。日本人がよく知っている日本昔ばなしも、多角的に捉えながら読み込んでいきます。
たとえば浦島太郎のお話は、昔と現代で物語の内容がかなり異なります。江戸時代のお話では竜宮城の乙姫様自体が実は助けた亀だったり、浦島太郎が玉手箱を開けた後に鶴になったりします。もっと古いものですと玉手箱が化粧箱であったり、浦島太郎が釣った亀が女性に姿を変え浦島太郎を誘い、結婚にまで繋げたりするお話もあるそうです。
このような昔の物語と現代の物語の違いを比較しながら検討することを、ゼミの導入として取り入れていらっしゃいます。
岡田先生は、元々自然保護や環境問題に関心があり、大学時代に自然と人間の関係について問う『環境倫理学』という学問に出会ったそうです。また、大学では『日本倫理思想史』について学び、日本の神話や説話を読むことを通して自然と人間の関係について考えることが好きだったそうです。
ジブリの映画からも環境倫理について考えることができ、実際に「日本文化論I」では「崖の上のポニョ」を導入として古事記を読み解き、「日本文化論入門」では「もののけ姫」を導入として風土記を扱っているそうです。
岡田先生にお話を伺えば、日本の昔ばなしやジブリ映画に関する物語の背景や制作の裏話をたくさん聞かせていただくことができます。興味のある方は岡田先生に伺ってみてくださいね。