現代文化学部 法学部からのお知らせ

学部DAY実施報告 その2

2016/02/21 学部行事

 11月25日(水)は、全学的に学部DAYという特別授業がされました。学部DAYとは、通常の授業の枠組みではできない学びを経験してもらうために、学部ごとにさまざまな取組をするための日として、毎年実施されています。
 現代文化学部では、"キャリア"をキーワードとして各学年に分かれて、実施しました。今回は3年生対象の学内プログラムについて報告いたします。

『職業人インタビューの報告』をもとに仕事をすることの意味を考える

現代文化学部 小林奈穂美准教授

 この企画は、3年生を対象として、104名が参加して行われました。講師は1年生の「コミュニケーションアップ講座」でお世話になっている宮田祐子先生です。

 学生には夏休み前に事前説明会を行い、課題が与えられていました。それは、すでに社会人として5年以上働いている、30~40代に個人でインタビューを行い、レポートにまとめるというものでした。その目的は「職業人へのインタビューを通して仕事をすることの意味を考えること」です。事前説明会では、インタビューに際して、アポイントの取り方や話し方のシナリオを使って丁寧に解説しました。

 学部DAY当日はその結果を発表するというものでした。午前の部は教室ではなく、講義棟1階のフリースペースを活用しました。普段あまり話す機会のない人同士で、1チーム5名ずつに分かれリーダーを決め、1回20分で各自が持ち寄ったレポートをもとに発表し合います。模造紙に気になったキーワードをみんなで書きながら意見を出し合います。リーダーだけ残り、他の4人は3回、別のテーブルに移動します。これはワールドカフェと言われる手法です。最初は戸惑っていた人も、慣れてくるに従って会話が弾むようになり、結果として自分の意見が気軽に言えたり、他人の意見に耳を傾けたりすることができるようになりました。

20160217gbg_03.jpg 20160217gbg_04.jpg 20160217gbg_05.jpg 20160217gbg_06.jpg

 午後は教室に移動し、ペアになって午前中に共有した内容をもとに、お互いの価値観についてインタビューをし合いました。社会人に対するイメージ、学生生活に対するイメージ、就職活動に対するイメージが、どう変化したかを言葉にして伝え合います。学生たちは、午前中のワークで慣れたようで、あまり面識ない人との話もスムーズに進んでいるようでした。

20160217gbg_07.jpg 20160217gbg_08.jpg

 ここで「インタビューから気づいたこと、学んだこと」について、学生のレポートを紹介します。

・今後、就職活動をするにあたって大切にしたいことは、多様な価値観を持ち、様々な考え方をするということです。いろいろな方向からものを見られるということは、他の人との協調性が深められ、自分の価値も上げることができます。是非、多くの企業に必要とされる人間になりたいと考えています。(女子学生I.C)
・自分の仕事に対する価値感を相手に話すことによって、自分は人との繋がりを大切にしているということがわかった。(男子学生W.S)
・今回の学部DAYで、改めて個性は大切なもので、様々あるということに気が付いた。自分をしっかり持つということの大切さというものにも気が付いた。自分で考えたことだけではなく、周りの人たちと関わることで、情報も増えるし、考え方もひとつでなくなる。そのことで視野が広がることがわかった。(男子学生A.M)
・価値観は、見る視点を変えることによって変化し、それによって見えるものも変わってくるということを再度確認することができました。今後、就活を始めるにあたっては、ひとつの方向から物事を見るのではなく、様々な角度から見ることと、他の人と価値感を共有して、自分には何が足らないのかを知ることを意識していきたいと思いました。(男子学生K.T)
・社会人は、家族のためや人のために仕事をしている人が多くいることをグループワークを通じて知った。就活を始める時には、自分の価値観を明確にしなければいけない。価値観を明確にしないと自分の目標や、やりたいことがわからなかったりする。社会人とのコミュニケーションを多くとり、自分の価値観を今のうちに広げることが大切だと思うことができた。(男子学生T.N)
・仕事をしていくうえで私は、「生活の安定」が何よりも重要だと考えていましたが、他の皆さんは、安定よりも「楽しさ」や「やりがい」を求める人もいて、良い刺激になりました。今後、様々な価値観を持つ人と出会い一緒に仕事をしていくうえで、柔軟性が大事であると感じました。(女子学生T.M)

ページの先頭へ