現代文化学部 法学部からのお知らせ

フィールドトリップI 第6回実施報告「東洋とは―駒込の東洋文庫と日本庭園―」

2016/01/21 授業の一風景

現代文化学部 小林将輝准教授

 現代文化学部のエクスカーション(巡検)授業である「フィールドトリップI」の授業の第6回が12月13日(日)に駒込にて実施されました。今回は、東京都文京区本駒込にある「東洋文庫」と「六義園」に行ってまいりました。

 西洋人から見て日が昇る場所、「東洋」は、当初は中近東一帯を指す言葉でしたが、地理上の発見に伴い、アジア、極東の日本まで視野に入れるようになります。それにつれて東洋について研究する学問、東洋学も発展していきました。今回訪れる公益財団法人東洋文庫はアジアでの東洋学の拠点の一つであり、豊富な資料と蔵書を有しています。

 東洋文庫ではミュージアムが併設され、その資料の一部を見ることが出来ます。なかでもオーストラリアのジャーナリストG. E.モリソンが収集した約2万4千点の東洋学関連文献、通称「モリソン文庫」は圧巻です。

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 昨年同様、ワークシートを配布して、学生たち自身が展示資料を探し、それについて概要をまとめるというスタイルをとってみました。学生たちは各展示に散らばり、集中してこの課題に取り組んでいました。

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 次にすぐ近くにある六義園に訪れました。六義とは中国の漢詩「毛詩」にある六つの分類法「詩の六義」にちなんだ名前で、元禄8年(1695年)に柳沢吉保によってつくられた回遊式築山泉水です。本庭園は、その後は岩崎家の所有になって、戦前に東京都に寄付されました。

 この日はあいにく小雨が降っていましたが、雨に濡れ、紅葉の盛りも過ぎた庭園には趣があり、そぞろ歩きをするには良い様子でした。学生たちもそれぞれ物思いにふけりながら、広大な敷地を散策したようです(とはいえ最後はピースで〆るのが彼ららしく、よろしく思います)。

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 これで全6回に渡るフィールドスタディIの授業は終わりとなります。学生のみなさんはどこが印象に残ったでしょうか。おつかれさまでした。

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