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2014/07/19
プロトコル分析とは、頭の中で考えたことをそのつど口に出してもらい、その内容を分析するという手法です。
頭の中で考えていることは、ふつう他人にはわかりませんが、口に出してもらうことによって、ある程度まではわかります。
この手法は、心理学実験の方法としてだけでなく、企業の製品開発などでも用いられています。
この実験では、4人の学生にパズルを解いてもらいます。
自分が考えたことを他人に説明しないとパズルが解けないので、自然と考えを口に出すことになります。ああでもないこうでもないと話し合ってもらい、その様子を録音・録画します。
まず最初に、録画したものを見ながら、大まかな流れをつかんでいきます。この実験では、黒板の上に置いたコマを動かしながら問題を解くので、コマの動きをすべて記録しておきます。
つぎに、グループに分かれて、書きおこしの作業に取り組みます。録音・録画したデータをノートパソコンで再生して、グループ全員がヘッドフォンで聞いていきます。
20分以上にもなる会話のやりとりを、すべて文字にするというたいへんな作業です。ここで書き起こした内容をもとに、どのように考えてパズルを解いていったかを分析してもらいます。