秩父夜祭に行ってきました。日本三大曳山祭の一つに数えられる盛大なお祭りで、毎年、12月2日・3日に開催されますが、今年も多くの屋台が並び、たくさんの人々で賑わっていました。このお祭りは、秩父神社に立った絹織物の市の発展とともに、盛大に行われるようになったと言われています。実際、秩父銘仙と呼ばれた秩父産の絹織物は、地域の特産物として戦前期には全国に販路を拡大して、発展しました。
近代の日本では、このように、地域の特産物の中から、全国に販路を拡大して発展した事例が散見されます。それどころか、私が専門で研究している陶磁器業のように、地域の製品が世界市場に進出して強い国際競争力を発揮し、外貨の獲得などを通じて日本経済の成長に貢献したケースも見られます。地域レベルで全国、さらに世界の市場で競争力を発揮する魅力ある商品や事業を生み出し、それをもって市場の開拓を図ることは、今も昔も経済を活性化させるためのポイントの一つと言えるのではないでしょうか。
地域と言えば、駿河台大学のミッションには、地域の発展や活性化への貢献があります。本学は、今までいくつかの自治体、企業・金融機関・NPO法人等と連携協定を結んで、お互いに協働し、活力のある地域社会の発展とその人材の育成にかかわる取り組みを進めてきました。今年は、新たに瑞穂町、さらには青梅信用金庫と連携協定を締結し、そうした取り組みの強化・拡大を図っています。地域に根ざした大学として、これからも本学は、そのミッションの遂行に力を尽してまいります。
さて、師走を迎え、今年も残すところあとわずかとなりました。年末は、12月30日の「2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)」に、本学駅伝部(女子)が出場するので、その活躍が楽しみです。私は、来年に向けて体調を整えながら、ゆったりとした年の瀬を過ごしたいと思っています。皆さんも、どうかよいお年をお迎えください。