明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。正月の時期に使われる新春とか迎春という言葉には、きびしい冬を乗り越えて、ようやく春を迎える喜びが込められているように思われます。もっとも、子供のころには、この時期に「春」という語が使われる意味がさっぱりわかりませんでした。
私が生まれ育った新潟県長岡市は、豪雪地帯として知られ、1月から2月にかけては「ドカ雪」に見舞われ、2メートルを超す積雪となることも珍しくありませんでした。真冬の厳寒の中、大人たちは雪下ろしなどに追われて、たいへんだったと思いますが、子どもたちは雪だるまをつくったり雪合戦をしたりと、雪遊びをおおいに楽しむことができました。正直なところ、雪がたくさん降るのを見ながら、何をして遊ぼうかとワクワクしていたのを覚えています。
ようやく暖かくなり始めるのが3月に入ってからで、雪遊びにも飽きた3月の中頃か後半になると、久しぶりに懐かしい土の香りがしてきて、今度はそろそろ野球ができるぞと、それはそれでうれしかったものです。子供には、環境に順応しながら、楽しみを見つけて、生きていく力が備わっているのでしょう。
さて、少子化が急速に進行する中、大学冬の時代と言われて久しくなります。大学をめぐる経営環境は、寒い冬のように厳しさを増す一方のように思われますが、他方で、地域の成長・発展をけん引する人材の育成など、大学に求められる社会的役割は増大しています。私たちは、人づくりに正面から向き合える仕事に誇りを持ち、たとえ逆境にあってもワクワクしながらそれに立ち向かい、やがて暖かい春の日を迎えるための礎をしっかりと固める1年にしてまいりたいと存じます。
本年も、駿河台大学に対してご支援とご協力を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。