新入生の皆さんへ

ご入学、おめでとうございます。駿河台大学の教職員一同は、皆さんを心より歓迎いたします。

本学は、「愛情教育」を建学の精神として、昭和62年に創設された人文・社会科学系の総合大学です。
この「愛情教育」の精神は、「ひとりひとりの学生をありのままにみつめ、ひとりひとりの夢とその歩みを支援し、自立を促す教育」を実現し、豊かな人間性を育んでいくことを意味しています。

さて、一般に本学のような人文・社会科学系(文系)の学生には、自由な時間がたくさんあるように思われています。
これは、ある面では事実であり、多くの皆さんは高校時代などと比べて、自分で好きに使える時間が増えることでしょう。

その時間を有効に使って、学生生活を楽しく、有意義に過ごしていただきたいのですが、実は時間の使い方とは、なかなか難しいものです。
大学の場合、何かを与えてもらうのを待っているだけでは、何もしないうちにあっという間に4年間が過ぎてしまうということにもなりかねません。

どうか、皆さんのやりたいこと、夢に向かって、まず一歩、自分から行動を起こしてみてください。
どんなに小さなことでもかまいません。そこから縁が広がり、思わぬ展開を示すこともあります。
大学生活には、少しきざな言い方をすると「夢とロマン」の可能性が無限に広がっているのです。

もちろん、やりたいことが見つからない、急激な環境の変化に戸惑っている、大学での勉強の仕方が分からない、健康面で不安があるなどなど、大学生活には悩みもつきものです。
そういう時には、けっして一人で問題を抱え込まずに、遠慮なくFAの教員や大学の相談窓口で、ご相談ください。
他人に相談してみることも、自分から起こす行動の一つです。あるいは、そこでの対話から、成長の糧となるきっかけが、つかめるかもしれません。

皆さんが豊かで実りある学生生活を送ることを、心より願っています。