今年の3月

3月は、私たち教員にとってうれしさや安堵感と一抹の寂しさが心の中で同居する特別な季節です。言うまでもなく、卒業生を送り出す月だからです。学位記授与式とそれに続くコメンスメントパーティー(卒業祝賀・謝恩パーティー)で立派に卒業していく学生たちを見送るのは、毎年教師冥利につきる時間です。卒業の式典やパーティーは大学にとって、たいへん大切な行事です。

しかし、今年については、学位記授与式は規模を縮小して行い、コメンスメントパーティーは中止することになりました。これは、新型コロナウィルスの感染予防に配慮した措置であり、残念ですが仕方ありません。大学からの新型コロナウィルス感染への対応についての措置は、逐次大学公式Webサイト及びポタロウにてお知らせしています。本学の関係者の皆様には、大学が発信するお知らせに十分注意していただきますようお願いいたします。

それにしても、この3月は歓送迎会・懇親会などをはじめ、いろいろと楽しみにしていたイベントが中止や延期となり、がっかりしている人が多いのではないでしょうか。私も同じです。スポーツクラブの皆さんの中には、学内での活動や遠征が中止となり、予定していた練習メニューが消化できなくなった人も少なくないと思います。

しかし、こういう時はできないことをあれこれ考えても仕方ありません。思いがけずに空いた時間を、有効に使うことを考えてみてはいかがでしょうか。与えられた条件をとにかく受け入れ、マイナスをプラスに変えていく工夫を楽しみながら行うことは、生きていくうえでとても大切な姿勢です。

最後になりましたが、この3月に卒業される皆さんが、社会のさまざまな分野でご活躍されることを、心よりお祈りしています。どこにいても、まずは睡眠と食事をしっかりとることを忘れないでください。駿河台大学は、いつまでも皆さんを応援しています。