新しい年を迎えて

新しい年を迎えました。何よりも、元旦に起きた能登半島地震で被災された皆さま方に、心よりお見舞い申し上げます。皆さま方の安全と、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

地震の起きた元旦のその時刻、私は、故郷の新潟県長岡市に居て、翌日の箱根駅伝の応援のため東京行きの新幹線に乗車しようとするところでした。しかし、地震直後から新幹線・在来線ともストップし、復旧の見通しも立たなかったことから、予定より1日だけ長岡での滞在期間を延ばして、1月2日の夕方、運転を再開した新幹線に乗って、帰ってきました。おかげさまで、その翌日の1月3日は、箱根駅伝をゴール近くの日本橋のあたりで応援することができました。
今年の箱根駅伝では、第100回の記念大会にふさわしい熱戦が繰り広げられたことは、ご存知の通りですが、本学駅伝部の選手たちも、強豪校に交じって健闘し、前回大会の記録を上回る18位でゴールしました。選手、関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした。
また、本学駅伝部を応援してくださった皆さま方には、心よりお礼申し上げます。

年は変わりましたが、ウクライナやガザ地区などでの戦争は終わるどころか、激しさを増しています。国内に目を転じれば、幼齢・18歳人口の減少など、大学を取り巻く環境も段と厳しさを増しています。今年も取り組むべき課題の多い激動の1年になることでしょう。
こうした時代の中にあって、大学が高等教育機関としての役割を果たすためには、原点に戻って、その使命や社会的役割を確認する必要があるように思います。

本学の果たすべきミッションは、地域社会の諸活動の中で中核的役割を担う人材の育成、地域社会の諸課題の調査研究とその成果の還元、地域に対する学びの機会の提供にあります。もちろん、これらに関連した活動の成果はすぐに目に見えてあらわれるものばかりではありません。しかし、地域社会に根ざした本学のミッションは、停滞する日本の経済社会に風穴を開けるカギとなる、重要な意義を持っているものと自負しております。
なお、あらためて申し上げるまでもなく、本学のミッションは、地域社会をはじめとする多くの関係者の皆さま方のご理解とご協力を得て、はじめて果たすことのできるものばかりです。本年も、なにとぞ本学に対するご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。