今年の新語・流行語から

 今年も、そろそろ年賀はがきの心配をする季節となりました。1年も終わりに近づくこの季節になると、新語・流行語大賞のノミネート語が発表され、その年のさまざまな出来事などをあらためて思い返すことになります。今年のノミネート語をみると、「アベノマスク」「3密(三つの密)」、「ソーシャルディスタンス」、「PCR検査」など新型コロナウイルス感染症に関係した用語が並び、つくづく新型コロナウイルスに振り回された年だったことがわかります。

 そのおかげで、という言い方をしていいのかわかりませんが、この1年間で私たちの生活様式や仕事のやり方にも大きな変化の兆しが表れています。ノミネート語をみても、「新しい生活様式/ニューノーマル」、「オンライン〇〇」、「Zoom映え」、「テレワーク/ワーケーション」などの語がそのことを示しています。現在、本学でもオンライン上の授業や会議があたりまえのように行われており、おそらくこの変化には不可逆的な要素が含まれているのでしょう。私たちはこれから、場所や時間にとらわれない学習や仕事のあり方をどのように進めていくべきなのか、真剣に考える必要があります。

 もっとも、今年の話題は新型コロナウイルス一色というわけではありません。新語・流行語の中には、「愛の不時着/第4次韓流ブーム」、「あつ森」、「顔芸/恩返し」、「鬼滅の刃」などドラマ、ゲーム、漫画などの関連も含まれていて、多くの人々が「おうち時間/ステイホーム」をそれなりに楽しんでいた様子もうかがえます。特にその中の「鬼滅の刃」は、劇場版の大ヒットも話題となっていて、私などもコミックスで、せめてさわりの1巻、2巻ぐらいは読んでみたいと思っているところです。

 それにしても、毎年今頃になると、そろそろ忘年会の日程などが気になりだすのですが、今年は多人数の飲み会ということで、それも中止になるのでしょう。オンライン飲み会というのも経験してみましたが、やはり何か違います。コンサート、寄席、スポーツ観戦などは少しずつ再開されていますが、個人的にはもう少し我慢しようかと思っています。

 そう言えば、やはり今年の新語・流行語の一つである「ソロキャンプ」(一人でするキャンプ)は、誰にも合わせることなく、気楽に自分の世界に没頭できることがよいのだそうです。今年の年末は、新型コロナの収束を祈りながら、エッセー、伝記、グルメ、音楽、スポーツ、旅行、コミックスとさまざまなジャンルの本を気楽に楽しんでみようかと思っています。