みなさん「山ガール」という言葉を聞いたことがありますか?カラフルなアウトドアウェアにスカート(通称:山スカ)を身にまとって山を歩く若い女性のことです。近年、このような女性をターゲットとした登山雑誌が続々と創刊されたり、またマンガ「岳」(石山真一=作)が有名俳優を主演に映画化されたりと、若い世代を中心としたアウトドアブームが到来していると言われています。
けれども実際には・・・行きたいけれども、車がない、お金がない、時間がない・・・という声が聞こえてきそうです。そんな皆さん、実はこの駿河台大学の学内には、アウトドアスポーツが楽しめる場所がたくさんあるのです。
そこで今回は、大学内のアウトドアスポットを3つご紹介します!
まず一つ目が、駿大の里山です(ここはホームページでもよく登場するのでご存知の方が多いかもしれませんね)。
入り口は何カ所かありますが今回はバスが止めてある駐車場から階段を上って行きましょう。そして、里山の間を流れる沢沿いに道を歩いていきます。今の暑い季節は、この沢沿いに入っただけでヒヤッと涼しい風が流れ、とても気持ちがいいです。
そのまましばらく進んでいくと、段違いの丸太の橋が架かった分岐点に着きます。
ここで右に曲がると、上り坂になっていて古くからある大山街道に合流しますが、今回は橋を渡ってさらに奥に進んでみましょう。すると、きれいに並べられた丸太の階段に出会います。
この階段、森林文化の授業で学生さんが作ったというのですから感心です。その階段を、一歩一歩登ります。少し急なので息が切れるかもしれません。そこで登りきったところで一休み、大きく深呼吸をしてみましょう。上を見上げると木の葉が風でざわざわと揺れ、木漏れ日が差し込んでいます。まるで、大学ではなく山深い森の中にいるような、そんな不思議な気分です。
さて、道はそのまま続きますが、今回はちょっと寄り道して左の尾根沿いに歩いてみましょう。しばらく踏み跡をたどっていくと目の前がパッと開けます。そして右を見ると見覚えがある看板が・・そう、里山にかかる駿河台大学の看板の横に出ることができるのです。飯能の町並みが一望できるこの場所では、思わず「ヤッホー」と叫びたくなるのではないでしょうか。

さて、寄り道を引き返して元の場所まで戻ります。同じように学生さんが作ってくれた丸太の階段を下って、しばらく道を進みます。そうすると、木のベンチがいくつか置いてある少し広いスペースに出ます。ここが、里山の拠点です。周辺には、キノコが栽培されていたり、下にはピザ窯まであります。ピザ釜の横の階段を降りていくと、金子行きバスのゲートのところに合流し、ここで里山ウォークは終了となります。この道のりでおよそ30〜40分。とてもいい運動になります。
(※里山内には道を表示する看板等はありませんので、歩く際には充分にご注意ください。)
次に紹介するのはクライミングウォールです。場所はどこにあるのかというと、陸上競技場の入り口と対角線の左奥、草むらの中の小さな階段を上っていったところです。こちらは穴場中の穴場、知らない人が多いのではないでしょうか。このクライミングウォールでは、ボルダリングというロープを使わないクライミングが行えます。例えば同じ色だけを使ってホールド(石の持ち手)を登っていき、一番上のホールドに両手でタッチすればゴールです。皆さんも、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
3つ目に紹介するのがカヌー池です。大学の正門から守衛場を過ぎて左側、テニスコートの手前にありますので、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。実はこの池、もともと調整池としてつくられた人工の池で、底はゴム張りですり鉢状になっており、水深がとても深くなっています。そのため、安全上誰もが自由に使えるわけではありませんが、日中は主にアウトドアの授業、夕方からはカヌー部の練習でたくさんの学生に利用されています。興味がある方は是非、授業の様子や日本代表選手が多く所属している名門カヌー部の練習を見学にいらしてください。
最後に、自然の中には人間にとっては危険となる動植物(ハチ、マムシ、ウルシなど)もいます。自然の中に出かけるときには、私たち人間はあくまでもお邪魔するという気持ちを持って、自分の安全を自分で守り、自然環境を尊重する気持で訪れたいものです。
今回紹介させていただいたアウトドアスポットについてご質問等ありましたら、お気軽にスポーツ教育センター吉松までご相談ください。