経済経営学部 経済経営学部からのお知らせ

「ビジネス・ケーススタディ」で特別講師による授業が行われました(株式会社エイチ・アイ・エス)

2016/06/05 その他

 2016年5月23日(月)3時限、経済経営学部「ビジネス・ケーススタディの講義(担当:水尾順一教授)」で、株式会社エイチ・アイ・エス(以下H.I.S.)取締役相談役 行方一正氏が来学、特別講義が行われた。
 行方取締役自身が陸路で世界一周をした体験をもとに、H.I.S.に入社後ビジネスに積極的に取り組んだ活動を含めて話しをされ、学生にとって就活に有意義な内容であった。

20160601kkg_04.jpg

 特に近年取り組んでいるスタディーツアーやエコツーリズムは、消費者の関心も高く、未来に向かったH.I.S.の活動として興味深い内容であった。講義テーマは、「H.I.S.の活動と消費者教育」で、以下のような内容で構成された。
 1.旅行業界の市場について(海外・国内)
 2.株式会社H.I.S.の会社概要
 3.H.I.S.のCSR活動について
 4.スタディーツアーの実施
 5.H.I.S.の消費者課題への取り組み

20160601kkg_05.jpg

 これらについて旅行業界の特質や同社の取り組みなど実践的な内容の講義であった。特にインバウンドツーリズムの活動は日本経済への貢献も多大である。H.I.S.サービススタンダードの意義、エコやボランテティアをテーマにしたスタディツアーなど、学生にとっても身近な活動を紹介いただいた。
 受講者の学生は、講義資料やCSR報告書、スタディーツアーのパンフレットなどを参照しながら具体的にわかりやすい講義と、講師の熱意あふれる講義に熱心に聞き入っていた。
 水尾ゼミのある学生は以下のような感想レポートを書いている。

2016年5月23日

株式会社H.I.S.様 受講感想文

経済経営学部3年 上條 莉穂

 今回株式会社H.I.S.様(以後、H.I.S.)より取締役相談役を務めていらっしゃる行方一正様からH.I.S.のCSR活動の講義をしていただきました。国内旅行や海外旅行の企画、手配を扱っているということは知っていましたが、旅行事業の他にもホテル事業、テーマパーク事業、運輸事業、九州産交(九州産業交通ホールディングス)という数多くの事業を行っているということを今回初めて知りました。
 H.I.S.の企業理念である「ツーリズムを通じて、世界の人々の見識を高め、国籍、人種、文化、宗教などを越え、世界平和・相互理解の促進に貢献する。」という言葉がとても印象的でした。世界には文化や思想が異なれば、人種、環境、宗教など様々なことに違いがあります。しかし違いだけでなく、共通点も中にはあるかもしれません。世界中の人々を互いに理解することにより世界平和につながるのではないかという考えに感銘を受け、世界を知るためにも実際に海外へ行くことが大事なのだと思いました。
 今回講義をしていただいた行方様も含むH.I.S.の創業当時の方々がバックパッカーとして海外へ長い期間行かれていたようです。H.I.S.が現在まで長く続き、常に成長している背景には彼らのような海外にわたった経験があったからこそだと思います。そして、世界を相手にする業種なため、その経験を活かし世界を見る、知ることが大切なのだなと感じました。
 H.I.S.にはCS・ES管理本部という組織があり、安全・安心な旅行を提供出来るように、自社商品や他社商品のマーケティングを行い品質向上を目指す「いい旅研究室」やお客様満足を拡大し、さらにサービス・品質の向上を図るための「お客様相談室」、H.I.S.全スタッフの働きがいの向上を実現するための組織として、さまざまな取り組みを行っている「いい職場推進室」の3つに分かれそれぞれ役割を果たしています。
 「いい旅研究室」ではツアーの行程やお土産店、ホテルの現地調査を行い、お客様からの意見や気になる点の調査をしているそうです。「お客様相談室」では月約4,000通を超えるアンケートはがきとEメールで寄せられるお客様からの意見を、テレビ会議などで各店舗と迅速に共有し、苦情件数の削減と国内外のサービス向上に活かしています。「いい職場推進室」はスタッフ一人一人のワークライフバランスを考え、働きやすい職場環境を整える活動を行っています。
 このようにH.I.S.はお客様を第一に考えより素敵な旅を提供できるよう、数多くの取り組みを行っていました。そして、その活動の中で改善点があれば次に繋げ成長していくというとても魅力的な企業だと私は感じました。
 この度はお忙しい中、私たち駿河台大学生のために貴重な講義をしていただきありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

20160601kkg_06.jpg

ページの先頭へ