経済経営学部 経済経営学部からのお知らせ

「ビジネス・ケーススタディ」で特別講師による授業が行われました(大和ハウス工業株式会社)

2016/06/01 その他

 2016年4月25日(月)の3時限、経済経営学部「ビジネス・ケーススタディ(担当:水尾順一教授)」の講義で、大和ハウス工業株式会社のCSR部 社会責任グループ主任・岩橋芳郎氏により、特別講義が行われた。
 住宅・建設業界ではトップ企業である同社のCSR活動を中心に講義していただいた。ステークホルダーを重視した消費者視点からの講義であった。

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 岩橋氏のテーマは『大和ハウスの消費者課題への取り組み~安心して借りられる賃貸住宅づくりを目指して』で、以下のような骨子で講義が実施された。
 1.会社概要と当社を取り巻く市場環境
 2.日本の賃貸住宅の課題と当社の取り組み
 3.さいごに
 これらについて熱く語っていただいた。

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 超高齢社会への対応や、ユニバーサルデザイン、フレンドリーデザインなど安全・安心の住宅産業への取り組みに対して、受講者の学生は一生懸命にノートを取りながら熱心に受講していた。水尾ゼミの学生は以下のような感想レポートを書いている。

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2016年4月25日

大和ハウス工業株式会社 受講感想文

経済経営学部3年 當眞 香苗

 今回の講義では、大和ハウス工業株式会社CSR部社会責任グループ主任の岩橋芳郎様にお越しいただき、大和ハウスを取り巻く市場環境の現状や日本の賃貸住宅の課題と取り組みについてお話しをしていただきました。私自身、数か月前に賃貸住宅に引っ越した事もあり、身近な内容だったので更に理解を深める事ができたと感じます。
 大和ハウスというとD-ROOMのユニークなCMが印象的で、住宅業界の中で売上高日本一の実績を誇っています。また、戸建住宅、賃貸住宅以外にも、ロボットや農業などの事業も幅広く行っていることを初めて知りました。
 まず、ダイワハウス住宅の市場環境の現状として、日本の人口や新設住宅着工戸数が減少傾向にある中、住宅業界の伸び率は厳しいと思われていますが、住宅ストック(リフォーム)が増加傾向にあるそうです。
 大和ハウスでは、拡大が予測される市場がいくつかあり、その中でもスマートハウスの市場規模が2010年から2020年にかけ1兆円から4.4兆円に4倍近く市場拡大する見込みがあります。スマートハウスはエネルギーで自給自足の生活をできるようにするための事業として始まりました。太陽光でエネルギーを作り出す事で、自然エネルギーを活用し環境にも優しい取り組みを行っています。エネルギー情報をiPadなどの機器と連携させ「見える化」するなど、次代を見すえたテクノロジーで市場の拡大を広げています。
 また契約前にトラブルが発生することもあると話されていました。賃貸住宅の概要の敷金・礼金の意味が分からなかったり、そのお金が何のお金なのか消費者は不動産知識が豊富ではないためトラブルに陥ることもあるそうです。そのため契約前に宅地建物取引士から重要事項説明書をもとに説明を受けることが義務付けられています。
 このようなことから大和ハウスは、人々が安心して住みやすい住宅設備を提供し、環境問題についても配慮をしながら取り組んでいる事が分かりました。また、世の中の役に立つ事業を日々展開し続けている事を知る事ができ、これからの住宅業界がどう変化していくのか興味深くなりました。
 このたびはお忙しいところ、私たち駿河台大学生のために貴重な講義をしていただきありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

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