経済経営学部 経済経営学部からのお知らせ

「ビジネス・ケーススタディ」で特別講師による授業が行われました(オリンパス株式会社)

2016/04/28 その他

 4月18日(月)の3時限、経済経営学部「ビジネス・ケーススタディ(消費者教育 担当:水尾順一教授)」の講義で、オリンパス株式会社のメディカルアフェアーズ・CSR統括室CSR推進部CSR推進グループリーダー 課長 大関和彦氏により、特別講義が行われた。

 テーマは『オリンパスのCSR』で、以下のような骨子で講義が実施された。

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1.会社概要
2.医療機器産業の概要
3.オリンパスにおけるCSR
4. 社会への義務・責任を果たすCSR
5.社会からの要請・期待に応えるCSR

 受講者の学生は実践的な内容を熱心に聴講しており、水尾ゼミの学生は以下のような感想レポートを書いている。

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オリンパス株式会社様 受講感想文

4月24日

経済経営学部3年 上條莉穂

 今回、オリンパス株式会社様よりCSR推進部グループリーダーである大関和彦様にお越しいただき、オリンパス株式会社のCSRについて講義をしていただきました。

 オリンパス株式会社はデジタルカメラなどの映像事業のイメージが強かったのですが、この他にも医療機器を取り扱っている医療事業、生物顕微鏡や航空機・大型プラントなどの検査に活躍する非破壊検査装置の扱いなどに関する科学事業を行っているということを初めて知りました。

 映像事業の印象が強い理由としてデジタルカメラのテレビCMが放映されており、私たちが目にする機会が多かったからだと思いました。実際には事業別売上高比率を見ると医療事業が73%を占めており、消化器内視鏡シェアは世界で70%だそうです。

 オリンパスグループのCSRは、社会からの要請・期待に応え、その義務・責任を果たすことです。その中のお話で印象に残っていることがあります。それは長年にわたり医師との信頼関係を生かした製品開発を行っているということです。1950年に世界初の実用的な胃カメラを開発してから現在まで、医師との二人三脚で内視鏡技術の改良に取り組んでいるそうです。

 実際に医療機器を使用するのは開発者ではなく医師なので何を必要としているのかを話し合いをして共同で開発から製造まで取り組んでいるということに私は感心しました。また、患者やそのご家族への配慮も忘れてはいません。以前までの多くの外科手術では、腹部のあたりを大きくメスで切り開いて行っており、手術後も傷跡が大きく痛み止めの効果が切れてしまうと疼痛もあるので患者さんはとても辛いと思います。

 しかし、新しく開発された医療機器では一般の外科手術と比べ手術跡が小さく術後の疼痛を軽減することができ、また、入院期間が短く早い人は日帰りが出来てしまうほど早く、社会復帰もすぐに出来てしまうそうです。これは身体の負担だけでなく、経済的な負担の軽減にもつながると言えます。

 このように医療が改善されているのもオリンパスの方々の制作技術と実際に手術の現場に居合わせる医師の方との長期のやり取りによって出来ているのだと知りました。そして、オリンパスグループの経営理念である"生活者として社会と融合し、価値観を共有しながら、事業を通して新しい価値を提案し、人々の健康と幸せな生活を実現する"ということとCSRは繋がっているのだと思いました。

 講義の中で「早期診断」を心掛けてほしいと何度か繰り返されていました。早い段階でがんを見つけることが出来れば、現代では多くのがんでは90%以上の確率で助かるそうです。早期発見で一人でも多くの方に長生きをしてもらい幸せな生活を送ってほしいという願いも含め何度も繰り返されていたのかと感じました。

 この度はお忙しいところ、私たち駿河台大学生のために貴重な講義をしていただきありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
                               

以上

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