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2016/05/25
経済・経営学専攻野崎謙二教授が、Indian Institute of Foreign Trade が発行しているForeign Trade Review誌に論文を投稿し、2016年5月発行の第51巻第2号に掲載されました。
論文のタイトルは、"Progress in Intra-industry Trade in the Greater Mekong Sub-region" (拡大メコン地域における産業内貿易の進展)です。
本論文の学術的な貢献は、製造業の地域分業が始まりつつある拡大メコン地域において、生産分業のあり方が産業によって異なる点を、グルーベル・ロイド指数や輸出単価比較などを通じた貿易統計の詳細分析と、グラビティ・モデルによる計量分析という2種類の異なるアプローチによって明らかにした点にあります。
具体的には、近年生産ネットワークが形成されつつある拡大メコン地域において、衣料品産業でも自動車産業でも生産分業が進みつつあるが、特に前者は垂直・水平分業のどちらも起きつつあるのに対して、後者では垂直分業のみが観察されることを明らかにしました。
こうしたことから、賃金水準が異なる地域において生産分業がどのような形で進展するのか、また、そのためにハード・ソフトのインフラ整備必要性などを問題提起しています。