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学部・研究科レポート

2016.10.24

大河ドラマ「真田丸」ワンポイント解説(39)

法学部教授 黒田基樹

 10月23日に放送された第42回は、信繁が大坂城に入城してから、「大坂五人衆」が誕生するまでが扱われていました。

 前半のなかで、信繁の大坂入城を報された徳川家康が、「親か子か」と言って、掴んだ戸をガタガタ震わせる、というシーンがありましたが、これは江戸時代から伝えられている有名なエピソードになります。実際には、すでに昌幸の死去は承知していたはずですので、そもそもが江戸時代の創作になるわけですが、あまりにも有名なエピソードなので、あえて取り上げた、というものでしょう。こうしたシーンがさりげなく入っているのです。

 さて「大坂五人衆」というのは、大坂牢人衆の大将格をいい、江戸時代中期にまとめられた「落穂集」という書物にみえているものです。毛利吉政(いわゆる勝永)・長宗我部盛親・真田信繁が元羽柴家直臣のため三人衆とされ、これに陪臣層の後藤正親(いわゆる基次)・明石全登を加えて五人衆とされた、といわれています。この後、この五人衆が話の多くを占めていくことになります。

 また今回から、再び茶々が多く登場してくるようになります。「真田丸」では、これまでのステレオタイプのイメージを脱して、よりリアルな人物像を創ってきました。羽柴(豊臣)秀次、石田三成、大谷吉継など。茶々もその一人です。これまでは単に勝ち気さやプライドの高さが強調されてきましたが、「真田丸」での茶々は、実際はこんな感じだろう、と思わせるような人物像になっているように思います。

 その茶々を好演されているのが竹内結子さんです。先日、その撮了に立ち会わせていただき、記念写真を撮っていただきました。またその日、竹内さんからのスタッフへの差し入れは、浅井家と羽柴(豊臣)家の家紋を入れたサンドイッチでした。粋ですね。

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