3月11日

 今年も3月11日がやってきました。在学生の皆さんの多くは、あの時、小学生か中学生だったのでしょう。

 テレビから流れてくる映像を見ながら、おとなと一緒に不安な時間を過ごされたことと思います。沢山の人が命を失い、家屋や財産を流されました。本学では、少しでも復興のお役に立てればということで、学生、教職員がボランティアとして被災地に赴き、津波の被害を受けた宅地の整備などのお手伝いなどをさせていただきました。

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(2011年12月9日~12日 第3回被災地支援ボランティアに参加したボランティアの学生と教職員の皆さん)

 あれから7年、被災地はどうなったでしょうか?あのとき、被災した知人の「どうか、被災地のことを忘れないでください。それが一番不安です。」との言葉が強く残っています。少しずつ復興しているとはいえ、その傷跡がなくなることはありません。私たちは、被災地と被災された方々のことを心にとめ、自分ができることはなにか、もう一度、考えてみる必要があります。

 私の友人が宮城県にある東北歴史博物館の館長をしています。4月から6月にかけて、東北の復興を祈念して展覧会(東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北-復興を支えた人々の祈り-」)を開催するとのことで、案内を送ってくれました。2011年に本学のボランティアの皆さんが活動した七ヶ浜町に近いところですので、被災地の復興の様子を確認すると共に、被災された方々への想いを込めて見学してこようと思っています。