お知らせ

2019.02.26

フィンランド研修に行って来ました!!

 駿河台大学のある飯能市は、1997年にトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園、そしてこの3月には新たにムーミンバレーパークがオープンする予定です。

 そこで、本学では、地元飯能市とご縁のあるムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの故郷フィンランドにあるヨウツェノ学院での研修を今年2月に実施いたしました。帰国後、この研修に参加した3名の学生から研修体験記が寄せられましたので、順に紹介いたします。

 次はあなたもフィンランドへ行ってみませんか。

フィンランド ヨウツェノ学院研修体験記

経済経営学部1年 中島 勘太

(屋久島おおぞら高校出身)

 私はヨーロッパの文化や生活にとても強い興味と憧れを持っていた。そんな私に突然、ある授業後にある先生から「春休みに一週間のフィンランド語学研修があるよ」と偶然に勧めていただいた。私はフィンランドという国名を聞いたとき、「北欧であり、幸福度が高い。」ということしか頭に浮かばなかった。この機会にフィンランドに行かなければ一生フィンランドを知る機会はないかもしれないと思い、この研修へ参加することにした。ただの偶然である。結論から言うと、この一週間の語学研修は私の今までの人生で最も有意義な一週間になったと言えるかもしれない。そのくらい学ぶことが多く、自分を見直す機会にもなった。

20190226global_01.JPGヨウツェノ学院学生寮

 私がこの研修で学んだことを二つ紹介する。一つ目は本当に伝わる言葉についてだ。ヨウツェノ学院で日本語を勉強している学生に、普段私が友達と話しているような感覚で言葉を使っても内容を理解してもらえなかったのだ。だから私は彼らと話をするときは英語の教科書の問題文のようなわかりやすい日本語を使うことを必要とされた。このことから普段自分が無意識に使っている日本語の難しい単語や崩れた文法は日本人には伝わるかもしれないが、日本人以外には伝わりづらいということがよく分かった。

 本当のコミュニケーション能力が高い人間というものは、相手が理解しやすい言葉の配慮もできる人間であると学んだ。これは英語でもそうであった。自分の言ったことを相手が理解できない様子だったら別の似た単語に変えて言ってみる。それが伝わった時の喜びは言う側も聞く側もお互いに大きかった。新鮮な気持ちでコミュニケーションというものを改めて体験した。帰国後もヨウツェノ学院でできた友達とチャットでやりとりをしているが、お互いの言葉の配慮は今も続いていて、とても勉強になり、自分の普段使っている日本語を見直すきっかけにもなっている。

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日本での生活をフィンランド人に日本語で紹介

 二つ目は自分の気持ちを流暢でなくても伝えることが大切であるということだ。これはわざわざフィンランドに行かなくても大体の学生はこれまでに学んできていることだと思う。しかし今回、相手は日本語が母国語ではない。日本語で感謝の言葉を言って先生に翻訳してもらうこともできたのかもしれないが、私は話しながらリアルタイムで伝わる英語で感謝の気持ちを伝えたいと思った。そして私は崩れた文法と持ち合わせている少ない語彙で話した。なんども言い直して、みっともないスピーチといえばそうであった。しかし相手の顔を見ながら、伝わるまで使う単語を変えたりして話していたため、相手がうなずいてくれたり、笑ってくれた時の嬉さはとても大きかった。この感覚は実際に海外に行って自分で望まない限り知ることのできない感覚かもしれない。普通に生きていれば知ることのなかった私の人生にとって非常に貴重な経験になった。

 以上二つの学んできたことを紹介したが、もちろん学んだことはこの二つだけではない。今回のプログラムの全費用は約30万円であったが、私が感じた付加価値は30万円を軽く超えている。なぜなら千葉先生や駿河台大学、麗澤大学の一緒にフィンランドに行った学生、ヨウツェノ学院の学生、先生、という私の人生で出会うはずのなかった人達の人生を知ることができたし、さらには友達にもなれた。この飛行機移動を含めた、たった一週間のフィンランド研修で得られた経験は私のこれからの人生に大きな影響を与えるに違いないだろう。

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フィンランドの学生と椅子取りゲーム

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