教員紹介

中川 洋子(なかがわ ようこ)准教授

担当科目

英語 I、英語 III、海外語学演習

研究分野

「日本人の英語観」というテーマで、英語教育や言語政策の研究をしています。もともと学生時代には、19世紀イギリス小説のガヴァネス(女性家庭教師)の研究をしていました。工業高等専門学校の在職中に、現場の中で生じた様々な疑問(例えば、英語圏からの帰国子女の生徒が、わざと英語ができないふりをしていたことなど)を解決したいと考えて大学院に入り直し、言語政策、社会言語学を学びました。今後も様々な角度から日本人と英語との関係性や教育について研究を続けていきたいと思っています。

自分にとって英語とは?

皆さんにとって英語とは何ですか?留学や将来の仕事に必要なもの、明確な目的はなくても、なんとなく身につけたいと思うもの、単位のための科目の1つ…など、いろいろあると思います。

私にとっての英語は、自己表現や日本語話者以外の方と意思疎通をするための手段です。留学や教員研修で出会った様々な国の英語学習者や英語の教員、例えばポーランドやマケドニア、ギリシャのように、母語が英語でない人々と英語を通じて意思疎通ができた時の感動は忘れられません。また、英語を学ぶことで様々な国や地域の文化を理解したり、日本文化を客観的に見つめ直す機会も得られました。もちろん、外国語は英語だけではありません。中国語や韓国語、ポルトガル語なども日本にとって身近な外国語です。どの言語も、それぞれの土地の人々のアイデンティティや歴史、文化と密接な関係を持っているため、言語の学習によって意思疎通だけではなく、様々な価値観に出会えることも言語学習の楽しさではないかと思います。

英語は、自動車の運転免許と似ていませんか。運転免許は必ずしも全ての人に必要なものではないですが、日常生活や就活や仕事面で、免許があると有利なこともたくさんあります。グローバル化が進む昨今、外国からの多くの方々と接する機会も増えることでしょう。もちろん、外国語は英語だけではなく、隣国の中国語や韓国語を始め、多くの言葉が使われています。その中で、皆さんには少なくとも、大学で英語を学ぶ機会があります。これまで学んだ英語を土台にして、ぜひペーパードライバーではなく、ドライバーになって行動範囲を広げてみてください。

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