ボランティアグループ・スターチス一同からの報告です。
「スターウォーク in 富士山」とは、「実際に清掃・登山などを体験することで実態を知る」をテーマに日本最高峰である富士山に登り、ゴミ拾いを行い、ゴミ問題や登山者のマナー、富士山がなぜ世界遺産に登録されないのかを考えるイベントです。昨年に引き続いての実施で、8月11日(水)、12日(木)に、ボランティアサークル・スターチスと一般学生14名、職員1名の計15名が参加しました。
今回は悪天候の為、ゴミ拾いをすることよりも登山に集中しようと考えたため、ゴミ拾いはほとんど行えませんでした。登山に支障のない程度ゴミを拾っているメンバーもいました。登山道では大きなごみはそれほど目立ちませんでしたが、煙草の吸殻、飴やお菓子の包装、富士山で売っている金剛杖に付いている鈴など小さなごみは多く落ちていました。また、登山道外や五合目の広場には、缶やペットボトル、お店で購入したもののゴミなどが多く落ちていました。
台風の影響で風が強く登山をするのは危険だったので、2日目、頂上への登山は中止し、ご来光を待ってから下山しました。
以前、「ヒマラヤを富士山のようにするな」と、ある登山家が言ったそうです。エベレストなどに多くの登山隊が入山するようになったころ、テントや食料などが放置されてしまう状況を憂えての発言です。その悪い例えに富士山の名前が持ち出されるほどに、富士山のゴミ問題は世界的に有名な話でした。
しかし実際に登ってみると、そこまで多くのごみは落ちていませんでした。それなのになぜ世界遺産の候補から外されたのかと疑問をもつ参加者が多くいました。私達がみた富士山は5合目からです。問題は5合目から下で、樹海や道路にごみは多く落ちているようです。富士山にはゴミ箱はありませんし、山小屋でも持ち込んだゴミの処理は引き受けてくれません。ゴミを持ち帰るのは登山のルールやマナーとしては当然のことです。富士山では夜間に登山する人が多いので、暗いからつい捨ててしまう人もいるかもしれません。肝心なのは自分が持ち込んだゴミは持ち帰る、たったそれだけです。
次にトイレ問題ですが、以前富士山のトイレは、悪臭が漂ったり排せつ物が地中に浸み込んだりして、世界遺産に登録されない原因の一つとなっていました。現在そうならないよう、環境に配慮した「バイオ方式」のトイレが多く設置されています。このトイレはおがくずに付着した微生物で排せつ物を分解します。富士山では山小屋のトイレも、この10年間ほどの間に環境配慮型へと急速に整備が進みました。しかし、富士山以外の山岳地域に目を移すと、環境配慮型トイレへの整備はまだあまり進んでいないようです。山岳地域の環境保全を考えるうえで、トイレの問題は避けて通れません。富士山も含め、各地の山々のトイレがどんな状況になっているのか、多くの人に自分の足で山を登り、自分の目と鼻で確かめてもらいたいです。
今後も、ゴミ拾いを含めた富士山の環境問題を考える活動は続けていくとともに、他の山のゴミ問題やトイレ問題、環境保全問題なども考えていけたら良いと思います。また、今後もスターチスの活動を精力的に取り組んでいきたいです。

