学部長メッセージ

メディア社会を生き抜く力を

メディア情報学部長 瀬戸 純一

瀬戸 純一

ヒトは太古の昔から今に至るまで、コミュニティを作り、社会の中で暮らしてきました。その社会を成り立たせているのは、コミュニケーションです。話し言葉で、文章で、音声や映像で、さまざまな情報を受容し、発信し、伝達するというコミュニケーション活動は、社会が円滑に回っていくために不可欠なシステムであり、コミュニケーション能力は、人間が社会の中で生きていくうえで、最も必要とされる基本的な力の一つです。

そのコミュニケーション活動の媒体となるのが、メディアです。現代のコミュニケーション活動の最大の特徴は、諸々のメディアが生活の隅々にまで浸透し、影響力を増大させていることです。メディアは、日々のコミュニケーションを媒介しながら、社会を動かし、形作ってきました。私たちは、新聞、テレビ、インターネットなどのメディアが圧倒的な力を持つ「メディア社会」の中で生きています。

とりわけインターネットという出来立てのメディアの威力は強烈です。これまで、「不特定多数に大量の情報を提供する」ことができるのは、新聞やテレビなどのマスメディアだけでした。送り手と受け手が峻別され、ほとんどの人は、情報を受け取るだけでした。しかし、インターネットは、誰もが不特定多数に大量の情報を送ることができる双方向性のメディアです。メディアは質的に大きく変化したといえるでしょう。送り手と受け手が融合する、まったく新しい社会が出現する可能性を示しています。私たちは、文字の誕生、活字の登場にも匹敵する、人類の歴史の中でも稀なパラダイム転換の真っただ中にいるのです。

メディア情報学部では、伝統的アナログメディアから最新のデジタルメディアまで、社会の進展とともに変化するメディアの特性と問題点を学びます。そのうえで、多様なメディアを活用して、膨大な情報の中から、価値ある情報(情報資源)を適切に受容し、生産し、発信し、伝達し、さらには蓄積して再利用する知識と技術を習得します。目指すは、最新のメディアを使いこなし、現代に即応した、より効果的なコミュニケーション活動を担う能力を身に付けることです。どんな仕事に就くにしろ、社会人として活動していくうえで必要な力であり、専門職業人として羽ばたく基盤となるものです。
2017年度から適用される新しいカリキュラムでは、こうした教育目標を総合的、かつ系統的に学ぶために、「映像・音響メディア分野」「デジタルデザイン分野」「図書館・アーカイブズ分野」の3つの分野を用意しました。
この3分野は、それぞれ2つのモジュールという単位で構成されています。

「映像・音響メディア分野」は、マスコミモジュール(報道、ドキュメント系映像制作)と、クリエーターモジュール(商業ベースの映像制作)です。
「デジタルデザイン分野」は、デザイナー・ディレクターモジュール(ウェブやグラフィックのデザイン)と、情報管理・資格モジュール(ネット、企業の情報管理)です。
「図書館・アーカイブズ分野」は、博物館・アーカイブズモジュール(モノ資料、記録資料の管理・保存)と、図書館・司書モジュール(図書の管理と保存)です。

学生は2年次から、それぞれの興味・関心、志望する職種に応じてモジュールを選び、そこに配置されている科目を中心に履修していくことになります。

詳しくは、メディア情報学部のサイトをご覧ください。教員のプロフィルや授業内容については、学生の目で紹介した「メディア情報学部記者クラブ」というシリーズもありますので参考にしてください。
メディア情報学部で学び、揺れ動くメディア社会を生き抜く力を身に付けましょう。

(瀬戸 純一・マスメディア論)

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