現代文化学部

10.05.17

【現代文化学部長からのメッセージ】 チェスや囲碁はスポーツか

 中国・広州で今年11月に開催されるスポーツの第16回アジア競技大会(アジア大会)に、囲碁が採用されるようになった。日本では囲碁がスポーツなのかと疑問を感じる人が多いようだ。しかし、すでにアジア大会にはチェス競技の枠が認められており、今回チェスの一つとして囲碁が採用されたということである。それにしてもなぜチェスや囲碁がスポーツの大会に?と考える人も多いだろう。

 「毎日jp」(毎日新聞社)によると、欧米では、チェスは、体は動かさなくても頭脳を酷使するという点で、知的スポーツとして定着しているらしい。また中国は、勝敗が明白になる競技はすべてスポーツという考え方で、囲碁も国家体育総局の所管になっており、世界的には、囲碁も立派なスポーツといえるとのことだ。

 要するに、頭脳を用いることと体を動かすことを分ける考え方が日本では一般的で、前者は文化、後者はスポーツと考えるのに対し、その間にはっきり境界線を引かないのが外国だということのようだ。確かにその境界は生物学的には設定が難しい。体を動かすスポーツも知的活動が大きな部分を占めることも多いし、カーリングなどはそんなに体を使ってはいないようにも思われる。

 本学は「スポーツは文化だ」というコンセプトで現代文化学部にスポーツ文化コースを設置したのだったが、「囲碁やチェスという文化もスポーツだ」というのが世界標準だということらしい。いずれにせよ、もうそこに明確な線を引く考え方はやめたほうがよいということではないだろうか。

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