時代背景、建物、時間、場所・・・・と物語を画像でイメージしやすく、より一層に理解を深めるための資料集。

by古川さんのおばあさん

場面:

中納言は紅色の袴に白い単衣、暑さのせいで顔がいつもより紅潮。そのような姿を目にした宰相の心は乱れる。中納言は、督の君にも四の君にも執着する宰相の移り気を皮肉る歌を詠む。中納言の魅力に、思いが募って思わず中納言のからだを引き寄せるのだった。

(巻二)

 

訳:

「あなたの恋心は、ひとつではないようですね。思いが通じた恋と逢わぬことを嘆く恋とを、そんなにもお比べになるところを拝見しますと」

『中世王朝物語全集12とりかへばや』より

 

解説:

中納言が思う、宰相の恋

「思いが通じた恋」の相手は四の君

「逢わぬことを嘆く恋」の相手は督の君

・・・・そして私(中納言)

参考:

『とりかへばや』発表(4)

 

 

大体の距離:

京から宇治のまでの距離は約15km

京から吉野山までの距離は約80km

宇治から吉野山までの距離は約65km

 

物語中の移動時間(推定):

京から宇治までは3〜4時間ぐらい

京から吉野の宮までは1日半

宇治から吉野の宮までは1日半弱

 

電車で行くと:

京都〜吉野までは約2時間8分

片道約1700円

京都〜宇治までは約33分

片道約230円

宇治〜吉野までは約2時間18分

片道約1690円

 

 

これらの資料は、参考文献にある著書から抜粋し加工した