大学からのお知らせ: 2010年12月アーカイブ

 12月25日(土)に、本学教職員と地域の市民らから成る駿大・地域フォーラムの会員十数名が、近隣の日豊鉱業の亜炭鉱を見学しました。大学からは原聰教授・吉田邦久教授・佐古年穂教授・平井純子准教授が参加しましたが、平井准教授から探訪記が寄せられましたので、以下に掲載します。(Y)

日豊鉱業武蔵野炭鉱 探訪記

現代文化学部准教授 平井純子

 駿河台大学のすぐお隣に、日本で唯一「亜炭」を採掘している現役の炭鉱があります。日豊鉱業株式会社の武蔵野炭鉱です。普段は目にすることのできない炭鉱の施設ですが、このたび、代表取締役の豊田義継様のご厚意により、特別に見学させていただくことになりました。
 

国土地理院発行 2万5000分の1地形図「飯能」1999(平成11)年の一部より

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 「亜炭」とは石炭よりも炭化の度合いが低く、発熱量の低いもので、地質学では「褐炭」といわれます。大学周辺の地下にある約100~150万年前の地層「仏子層」は主として粘土質ですが、その中に亜炭が含まれています。化政文化の頃に編まれた武蔵国の地誌である『新編武蔵風土記稿』の「阿須ケ崖之図」には、亜炭を採掘する人物が描かれており、第二次世界大戦中までは燃料用として掘りだされていました。現在亜炭は土壌改良材として、家畜の飼料として、また水の浄化を助ける素材として、広く活用されています。

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採掘された亜炭

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炭鉱入口へ向かう

 豊田様のレクチャーをお聞きしてから、ライトを携え水の滴る暗い炭鉱の中へ。
 積み出し用の現役のトロッコの横をすり抜け、ぬかるんだ坑道を進んでいきます。坑道の総延長は4000m、今回歩いたのはその一部、深さ50 ~100 m の地点です。外の気温は日中でも10℃に満たず路面が凍結しているところもありましたが、坑内の温度は約18℃と快適でした。

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坑内で使われるトロッコを見る

 歩きながらヘッドライトをあてると、天井にも壁にも層になった亜炭が。まるで映画「インディジョーンズ」の一場面に入り込んだような不思議な感覚にとらわれました。ここでの作業には高度な技術、そして熟練の技が必要であり、いつでも危険と隣り合わせの作業だということを、改めて実感しました。

 外に出てから、トロッコを引くディーゼル機関車の見学。すでに40年ほどの年月を経て、メーカーではすでに生産を打ち切っているため、部品の調達に苦労している、とのこと。故障するたびに悩ましいのだ、との切実なお話がありました。

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ディーゼル機関車

 豊田様によると、ここと隣接する駿河台大学の敷地内の地下には比較的厚い亜炭の層と、戦時中に使われた坑道の跡があるとのこと。現在立ち入り禁止になっている場所(ホッケー場奥の森)では、崩落・陥没の危険もはらんでいるようです。早急な対応、そして飯能の産業遺産として残していくことの必要性を感じました。
帰り道、亜炭層を通ってきた水を試飲させていただきました。ミネラルたっぷりのまろやかな、それはそれは美味しい水でした。

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ミネラルたっぷりの美味しい水
 

 今回、このような貴重な体験の機会を与えてくださいました日豊鉱業株式会社の豊田様、本当にどうもありがとうございました。

留学生が「日本の家庭料理教室」に参加

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 12月18日(土)、飯能ロータリークラブのご支援により、飯能市国際交流協会主催「日本の家庭料理教室」に留学生6名と日本人学生5名が参加しました。

 当日のメニューは、豚汁、豚肉の野菜巻き、油揚げのふくさ卵でした。留学生が日本料理を調理するのは初めてのこと。最初は緊張しながら野菜を切ったりしていましたが、調理が進み、きれいな彩りの料理が出来上がるにつれて、とても満足した表情を浮かべていました。
 日本人学生は、ひとり暮らしをしている人、そうでない人も器用に包丁を扱い、手際よく調理を進めていました。自分たちで作った日本料理は格別なものとなったことでしょう。

(国際交流課)

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ラグビー部 執念の3部残留

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 12月12日(日)、ラグビー関東大学リーグ3部・4部入替戦(6部編成)が国士舘大学グランド(多摩キャンパス)で行われました。 昨年3部に昇格したラグビー部が、1シーズンで4部に降格してしまうのかが注目された試合でした。

 対戦相手は4部を全勝で優勝している東京理科大学。前半からリードされ、苦しい展開でゲームは進み後半15分、この試合初めて逆転し、残り10分で再逆転を許したものの、残り5分で執念のトライに成功し25対24で勝利しました。 苦しみながらもチームが一丸となって戦い、3部に残留することができました。

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 P1040095#00.JPG12月22日(水)12時30分より、外国語教育センターでクリスマス会を実施しました。参加した学生は、45名。センター入口にクリスマスツリーを飾り、『メリークリスマス!!』の掛け声で会が始まり、自分たちでデコレーションしたクリスマスケーキを食べたり、クリスマスソングを歌ったりと、数日早いクリスマス気分を皆で味わいました。
                         リポート:国際交流課

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 12月18日(土)、19日(日)に開催された第16回全日本ラート競技選手権大会において檜皮貴子講師(現代文化学部)が斜転の種目で見事優勝しました。

 ラート競技の種目には、ラート器具をまっすぐに回す「直転」、斜めに回す「斜転」、跳馬のようにラートを跳び越す「跳躍」があります。

 今回、檜皮講師は、女子斜転の部で2年ぶり7回目の優勝を果たし、世界選手権代表の有力候補になりました。
 1925年にドイツで発祥したラートは、1988年に日本に導入されました。日本においてラートは普及段階のスポーツですが、競技レベルは着実に向上しており、現在日本は発祥国のドイツに継ぐ2位の競技力を持っています。
 優勝した檜皮講師によると、ラートの魅力のひとつは、大きな鉄製の輪と人が共に動くことでダイナミックな動きを次々に展開でき、選手のみならず観客の方にも楽しんでいただけるところだそうです。

 今回、2年ぶりに競技復帰した檜皮講師は、駿河台大学においてもラートというスポーツの文化を普及させたいという思いで、大会に臨んだとのことです。剣道部の練習終了後、夜遅くまで、その場所(ダンスルーム)で黙々と練習を積み重ねた努力が実を結びました。
 檜皮講師は、「今後、少しずつ、駿河台大学の学生のみなさんと共にラートができる機会を増やしていきたいと思っています」と語っていました。(Y)

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最も高い表彰台上の檜皮貴子講師

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ラートを操る檜皮貴子講師

 広州2010アジアパラ競技大会は、アジア競技大会の会場を用いて12月12日(日)から19日(日)まで開催されました。本学のハンドボール部監督の鈴木徹氏は、陸上100mと4×100mリレーに日本代表として出場しました。

 4×100mリレーでは第一走者として出場し、結果は46.71秒で第3位となり、銅メダルを獲得しました。優勝は中国で、45.81秒でした。

 100mでは、準決勝を2位で通過し、決勝に進出。決勝では2位3位と0.01秒差の12.48秒で第4位となり、惜しくもメダルを逃しました。
 鈴木監督、銅メダル獲得、おめでとうございます!(Y)

 4年に1度開催されるアジアのスポーツの祭典、第16回アジア競技大会(中国・広州)において、カヌー種目の男子カヤックシングルで見事に銀メダルを獲得した、本学カヌー部の矢澤一輝 君(メディア情報学科4年)の報告会が、12月15日(水)に大学会館4階で開催されました。

 成田学長の挨拶、土方スポーツ教育センター長の乾杯に続き、10分間ほどアジア大会の映像が上映され、カヌー部・藤野監督より解説がなされました。

 その後、山﨑理事長からの祝辞(代読)、青梅カヌー協会の浜中啓一顧問による祝辞やカヌー部OB・OGからの祝電など、多くの方からの祝辞や激励の言葉が矢澤君に送られました。

 最後に矢澤一輝君とカヌー部主将の足立和也君(現代文化学科2年)から、ロンドンオリンピックに向けての力強い意気込みが宣言され、報告会は盛況の内に終了しました。

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学長と矢澤君

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カヌー部員とカヌー部スタッフ

 ハンドボール秋季minimini杯の本学の最終戦は、12月4日(土)に日体大健志台キャンパス体育館で行われました。相手は3部所属の帝京大。本学は1部1・2位の日大と日体大との戦いでは善戦空しく惜敗しましたが、この帝京大戦は3部以上の実力があるかどうかを測ることができる試合と位置付けて戦いました。

 帝京大も負ければ上位チームとして不名誉ということもあって、相当気合いが入っていたようでしたが、第1セット(ハンディなし)は本学が最初からリードする展開となり、接戦の時間帯もありましたが、突き放して結局21-13で取りました。

 第2セットは本学の体の動き、連係が一段とよくなり、いきなり8-0と圧倒、その後も余裕の展開となり、20-8で下しました。通してみれば、ほぼダブルスコアの戦いで勝ったことになり、現在の本学のチームは3部相当以上の力があることを証明することができました。

 これで、関東学生ハンドボール連盟の今年度の試合はすべて終わりましたが、来年4月から開かれる春季リーグ(5部)を目指して、これからさらにレベルアップを図り、新入生の新しい力も加えて、さらに威力を増した駿大旋風を巻き起こし続けて行きたいと思います。

 みなさんの応援、よろしくお願いいたします。

(ハンドボール部部長 吉田 邦久

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守る駿大チーム(青のユニフォーム)

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攻める駿大チーム

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さらに攻める駿大チーム

 ※minimini杯の模様は、ホームページハンドボール写真館Ⅱでもご覧いただけます。
   

 12月2日(木)にボランティア活動支援室主催「ボランティア研修会・入門編」を開催しました。

 福祉の資格を知ることをテーマに、国家試験資格である社会福祉士について、飯能市社会福祉協議会の双木和宏氏をお招きしてお話をいただきました。

 コーディネータとのトーク形式でソーシャルワーカーの仕事について紹介がなされ、休憩をはさんだ後、社会福祉士資格取得への経緯、勉強方法などのお話や、これからの社会における社会福祉士の必要性など、現場で働く社会福祉士として具体的なお話をいただきました。資格取得に興味のある学生からは多くの質問があがり、大変有意義な研修会となりました。

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 12月2日(木)午後2時より第2講義棟4階AVホールにて、「第15回外国人留学生日本語スピーチコンテスト」が開催されました。コンテストの出場者は14名、皆、流暢な日本語でスピーチしました。

 また、同日午後5時からは大学会館4階にて、毎年恒例となった「もちつきパーティー」も行われました。留学生のほか、本学教職員、普段から留学生と交流のある日本人学生、地元飯能市民の方々の参加がありました。
 参加した留学生は、地元阿須自治会の方々の親切な指導のもと、生まれて初めての「もちつき体験」を楽しみ、つきたての餅の味に舌鼓を打っていました。

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駿河台大学ニュース第145号(12月3日発行)を掲載

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