2.学校ボランティア活動体験報告
1.”学校ボランティア”の実施の経緯
毎年、教職課程履修生からボランティアを行いたいとの相談を受けます。駿河台大学では、学生課がボランティアの紹介窓口を開いているので、そちらを紹介していましたが、他方で、多くの学生たちが飯能市立学校授業研究会に参加したこともあり、教育の現場への学生たちの関心を生かして教職課程の教育目標を達成するための指導形態はないかと考えてきました。
こうして、ボランティア活動と学生の学校参加を結びつけて、ボランティア活動の場を学校に限定した、いわゆる”学校ボランティア”の制度化の模索が始まりました。飯能市教育委員会の教育長や校長先生方のご意見を伺う中で、学生のボランティアは、学生にとっても受入校にとっても意義があるとの確信が得られ、継続的に検討が続けられることになりました。
その結果、駿河台大学と飯能市教育委員会との間で、学校ボランティア活動に関する覚書が交わされることになりました。
2003年度は、学校ボランティアの本格的実施の前の試験的実施として、加治東小学校で2名、加治中学校で1名の学生がボランティアに取り組みました。二人の学生からメッセージを寄せてもらいました。2004年度から本格的に始まる”学校ボランティア”に多くの学生たちが参加することを期待しています。
(教職課程 秋池 宏美)
学校ボランティアで学んだこと |
学校ボランティアとは学生課が紹介窓口となっているボランティアと異なり、教職課程履修者のみが小中学校といった実際の教育現場で行なうことのできるボランティアのことです。ボランティアの受入校は飯能市内の小中学校となっており、活動時間は講義の無い時間や夕方など様々です。また活動内容も様々で、先生方の授業の支援といった児童・生徒と直接接するものから、授業のプリント作成といった児童・生徒とは接しないものもあります。
私は昨年度、飯能市内の小学校で学校ボランティアを体験させていただきました。活動時間は主に、水曜日の17時より行なわれ、活動内容は授業のプリント作成です。そのため、児童と関わる機会はありませんでしたが、私はプリント作成で「わかりやすい(理解しやすい)プリントとは何か」など多くのことを学ぶことができました。
学校ボランティアでは実際の教育現場へ行き、活動することで教員を目指す者として、「今の自分には何が足りないのか」といった自己発見の場になるとともに、現在の教育現場を学ぶことができる貴重な経験にもなります。自分の興味のある分野からでも構いません。ぜひ、多くの人に学校ボランティアへ参加してもらい、自己発見の場、自分自身を飛躍させる場にしていただきたいです。
(法学部卒 小林 和記)