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合格者の声を更新しました(行政書士編)Vol.33

2012/08/07合格者の声

法学部4年生の北孝輔さんが、行政書士試験に合格しました。
北君の合格体験記を紹介します!

行政書士合格体験談①―何をどう勉強したか―

法学部法律学科  北 孝輔

20120807hg_1.JPG 私は法律を学ぶうちにその面白さに惹かれ、実務家として働きたいという強く意識するようになりました。そして法律系の資格取得に力をいれ、行政書士試験に2回目の受験で合格することができました。

 ここでは、行政書士試験に即して、自分が何をどう勉強したかをお話します。


  1. 民法、行政法の勉強方法
     行政書士試験では、配点比率が最も高い民法と行政法でいかに点を稼ぐかが重要です。行政書士試験の試験制度が数年前に変わってしまったため、試験対策として有効に使える過去問題がここ近年のものしかなく、過去問の演習だけでは不十分でした。私は本試験の択一で確実に点を取るために、行政書士試験のレベルよりも少しだけ難しい試験を意識した勉強をしていました。具体的には、民法は「司法書士試験の過去問題」を、行政法は『TACTICS ADVANCE』という問題集を繰り返し解きました。そのため、行政書士試験の過去問は3回ほどしか解きませんでした。民法の司法書士試験の過去問題は問題数が豊富で、かなりの論点を網羅できるし、行政法の『TACTICS ADVANCE』は法学検定の質の高い問題を集めた問題集であるため、過去問を解く以上の成果があります。
     行政法総論は条文もなく、イメージしづらい為に知識を整理するのが難しい科目です。私は体系的に知識を頭に入れることが重要だと考え、テキストの内容を自分のノートにまとめる作業をしました。自分の頭で理解していないとノートは作れないため、それなりに大変な作業です。しかし復習をしようと思うときは、自分の言葉で書かれたノートを見返すほうが遥かに知識を吸収しやすいですし、知識が定着するまではそのノートは毎日見返しました。総論で問われる論点や押さえておくべき判例数は多いですが、体系的に理解してしまえば十分に得意分野とすることができる分野です。また、行政法の各論は条文知識と問題演習で比較的すぐに力が付くと思います。
  2. 地方自治法、会社法に関して
     地方自治法と会社法は自分の中では捨て問題と割り切って勉強していました。本試験ではともに4問ずつ程度しか出題されないにも関わらず、条文数が膨大であり、得点源とするだけの勉強をしようと思ったら時間がいくらあっても足りないと感じたからです。過去問に出題された問題を確実に解けるように、過去問で論点となっている条文をしっかり読み込む程度はしましたが、必要以上に時間をかけないように意識して勉強しました。
  3. 一般知識の対策
     一般知識は14問中6問正解しなければ、それだけで足切りになってしまいます。
    それゆえ、不安になってしっかり対策しなければいけないと思う人も多いでしょうが、私はほとんど時間をかけませんでした。実際、一般知識の対策は試験1か月前になってようやく始めた上、1日1時間もしませんでした。では、足切りにならないために6問分をいかに正解すべきかを考えます。
     一般知識には高校レベル程度の文章読解問題が3題出題されます。これは落ち着いて読めば2題は確実に正解できます。また、一般知識の科目には法律に関する問題が毎年2題は出題されます。情報公開法、個人情報保護法、行政機関個人情報保護法の3つに関する内容の問題です。これらはいずれも条文数が50前後しかないシンプルな法理であり、出題される問題も単純な条文知識なので、直前期の勉強で充分に正解することができます。このように確実に点数の取れる4~5点分を考えると、残り9問中1,2問正解すればいいということになります。そう考えると、確率的には最悪は勘でも十分突破できるラインだと思います。残りの9問は政治・経済・時事等、どこが出題されるかわからないものばかりで、時間をかけて勉強をしても点数に結びつきにくい科目です。そんなものに時間をかけるくらいなら、民法・行政法に力を入れるべきだと思います。
  4. 記述・多肢択一の対策
     私は試験1か月前に記述対策問題集を買い、その問題集に載っていた重要論点に関する80問程度は完全に暗記してから本試験に臨みました。受験1年目のときは、記述対策を十分せず、失敗したなという思いがあったからです。しかし、本試験で出題された3問は、運の悪いことに、暗記した80問のどの問題でもありませんでした。ですが、私はさほど困ることなく、3問とも要点を押さえて書くことができ、結果としても記述の問題でかなりの点数を取得できました。それはやはり、普段からの民法と行政法の勉強の仕方が大きかったのだと思います。普段から何度も何度も条文・判例を読んでいたし、行政法に関しては試験対策用のテキストだけでなく、立法趣旨やその沿革までしっかり書かれている『行政法要論』という学術書も悪戦苦闘しながら読み込んでいました。そのおかげで、初めて見た本試験の記述問題であっても、記述において書くべき要点が自然と頭に浮かび、難なく書くことができました。判決文や、学術書の難しい言い回しに普段から慣れ親しんでおくことで、記述や多肢択一の本当の実力が付くのだと思います。

 次回は、より一般的な勉強法についてお話します。

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