6月13日(日),秩父サイクルトレイン実行委員会が主催する「輪行サイクリングin秩父」というイベントが実施されました。駿河台大学は,このイベントを後援しています。
「輪行」とは,耳慣れない言葉だと思いますが,写真のように自転車を分解・収納し,公共交通機関を介して,目的地まで運ぶことです。温暖化ガスを排出しない自転車は,環境負荷の小さな乗り物です。しかしながら,遠くまで行くことが難しく,そんな欠点を補う方法として公共交通機関との結節が近年注目を浴びています。

秩父市では,「緑風(かぜ)と走ろう 癒しの里 ちちぶ」をキャッチコピーに,自転車による観光振興を模索しています。この一環として,昨年に続き第2回目の「輪行サイクリングin秩父」が実施されました。具体的には,2つのガイドツアーコースと,フリーのサイクリングコースで,秩父市内をサイクリングするために約80名の参加者が集まりました。

本学では,この事業を後援するだけでなく,現代文化学部観光ホスピタリティコースの天野宏司が,当日の大会運営のお手伝いをしながら,イベント参加者にアンケート調査を行うとともに,フリーコースで参加したツーリストが,どのようなコースでサイクリングを行っているのかをGPSロガーを使って記録しました。

次の図は60歳・男性の行動記録で,約20kmを3時間10分かけて走破しています。

この図は,32歳・男性の行動記録で,約110kmを7時間で走破していることが記録されていました。

体力に応じて距離の長短,高低差の有無など,自由気ままにコースを選びながらサイクリングをしている様子がうかがえます。
自転車は,体重がハンドル・サドル・ペダルに分散されることから,関節への負担が小さく,生涯スポーツの観点からも,今後高齢者層へ受容されて行くであろうと考えられています。今回の「輪行サイクリングin秩父」では,最高齢の方で70歳の方が参加されていました。
今日の大学は,大学の中で研究と教育だけでなく,積極的に地域との連携をはかることも大事な役割となってきました。地域の皆様と協力できることがありましたら,ご連絡下さい。