11月20日(水)、駿河台大学客員教授の笠松泰洋氏をお招きし、第2講義棟4階AVホールにて、教養文化研究所主催公開講演会「オペラはどのように作られるか」を開催しました。
笠松氏は東京大学文学部美学芸術学科卒業後、作曲を三善晃、ピアノを故ゴールドベルク山根美代子の各氏に師事され、室内楽からオーケストラ作品、オペラまで幅広く作品を発表、また、演劇・ダンスといった舞台作品、映画・テレビの映像作品に数多くの音楽を提供されております。2009年には、東京文化会館を起点に「四谷怪談」、オペラ「人魚姫」等を作曲、指揮して上演され、現在は新しいオペラプロジェクトに着手されております。
今回の講演では、これまでにオペラ5作、ミュージカル2作を作曲・上演されてきたご自身の経験から、オペラはどのようにして作られ、世に送り出されるのか、また、現在オペラが抱える問題点などを、作り手の立場から楽しくお話ししていただきました。社会や政治の状況など、様々なことがオペラ作成には影響を与えていること、また、現場の人達の様々な格闘があってオペラはできあがっていることを学びました。
今後、ご来場の皆様がオペラやミュージカルを鑑賞される際は、より一層楽しく鑑賞することができるのではないでしょうか。
今回で通算36回目となる教養文化研究所主催講演会。会場には約70名の地域の方々や学生、教職員の方々にお越しいただき、大変盛会に行われました。