1月28日(金)に、学生企画活動による合同展示会「アートフェスEX」が開催されました。
アートフェスEX実行委員長の現代文化学部心理学科3年 三好裕巳さんからの報告を掲載します。
1月28日(金)に、第二講義棟三階のフロア全体を貸切ってアートフェスEXを開催しました。その内容は、モノ作りサークル『アトリエ』と芸術作品製作サークル『造芸術空間』が中心となり、有志の団体も交えた合同展示会です。
開催日まで3ケ月を切った11月に企画が立ち上がり、毎週木曜日に会議を行いました。まず集客率アップのために、収穫祭と同日に開催することとなりました。またスタンプラリーをすることで、お客さんに全部の展示を回ってもらおうという作戦を考案しました。
最初の関門は、イベントの名称決めでした。展示会って英語でなんて言うの?そう、エキシビションです。エキシビションの略でEX。最終的に候補にあがった名前は、「アートフェスEX」「アートフェスR(リターンズ)」「アートフェスREX(リターンズ・エキシビション)」などなど。そして、アトリエの会長からの「EXって、栄養剤の名前みたいで元気が出そうですよね。収穫祭で美味しいものを食べて元気になって、展示物を見てもらおうって言うのはどうですか?」という鶴の一声で正式名称が「アートフェスEX」に決定しました。
広報と会場の装飾コンセプトについての会議や、ポスター作り、チラシ作りを11月中に済ませました。そして、参加団体の応募締め切りは12月中旬。どれだけの参加者が集まるのか、すごく不安でしたが、結果的には12団体が参加というあり難い結果になりました。応募締め切りと同じ頃、収穫祭の代表者の方と会い、合同での広報をすることが決定し、1週間以内に合同開催告知ポスターを作って貼りだし、ご案内のプリントを先生方に配る日々でした。

12月下旬になり、なんとかコンセプトを決定。ジャングルとか、色々案が出た結果、『ヘンゼルとグレーテル。というかお菓子の家』になりました。さてさて、アトリエと造芸術空間の合同制作は何を作るか...。やっぱり「お菓子の家だ」という流れになりました。ロープとフェルトを買い、蔓と葉を作って展示場を森っぽくしよう!という作戦にも出ました。段ボールで飴っぽい装飾も作りました。

1月上旬、正月が終わって間もない頃からアートフェス実行委員(アトリエと造芸術空間のメンバー)は、学生ラウンジにて、ダンボールでお菓子の家を作ったり、スタンプラリーの景品用缶バッジのデザイン作成をしたりしました。造芸術空間メンバーはハンコのデザインを描き込み、アトリエの方々はお菓子の家をどんどん作っていきます。まさに、立体作品の制作に長けたアトリエと、平面作品の制作に長けた造芸術空間の力の融合だったのです!
そして1月13日(木)に参加団体説明会を開催。参加者の皆さんはもっとピリピリした感じかと思っていましたが、とても協力的で、それぞれの展示場所、ハンコの設置場所などを決めて無事に終わりました。
正念場は、開催日(28日)の当日・前日・前々日でした。
26日にはハンコ・パンフレット・お菓子の家が完成しました。個人的に一番体力を使ったのがハンコです。ハンコは消しゴムハンコだったのですが、ハンコを押しやすいようにコルクで取っ手を付けることになりました。買って来たコルクの板を、小さいノコギリで切断し続けます。この作業で、この日一日中は酷い筋肉痛に悶えることとなったのです。ハンコの台紙には、ハンコでキャラクターが押される部分に色を塗りました。これによって、黒いインクでハンコを押しても、キャラクターに色が付くのです。素晴らしい発想。これを考案した後輩に拍手を送りたい。何とか全てを作り終え、成功を祈って一本締めでこの日は終わりました。
そして、開催日前日。実行委員は、それぞれ自分たちの展示準備をすると共に、会場全体の装飾も施していきました。様々な展示物を貼りつける作業は難航しましたが、当日来られない先生が見に来て下さるという嬉しい出来事もありました。頑張って広報した甲斐がありました。下の階ではまだ学期末試験を行っているため、机の移動は17時以降から。全てが終わった頃には、立派な展示会場に仕上がりました。




そしていよいよ開催日です。朝はあまりお客さんが来ませんでしたが、試験が終わる時間になるとちらほらやって来てくれました。自分たちも、他サークルの方々の作品を見てお勉強。お昼になると、収穫祭の準備が完了、私たちも交代で、一階まで食べに行かせていただきました。収穫祭には初めて行きましたが、今まで行かなかった自分を後悔するほど美味しい!バーベキューとポトフを食べると、もうお腹が一杯。再び気力十分で受付をしたのです。先生方が見に来て下さったり、スタンプラリーをして下さったり、スタンプラリーの景品の缶バッジがどんどん無くなっていって嬉しい限りでした。


あっという間に終了の時間になり、皆でお片付け。皆さんの協力で素早く片付けも完了しました。最後は全員で写真撮影。感謝の言葉を述べて、一本締めでアートフェスEXは幕を閉じました。


今回のアートフェスEXは、参加してくださった、文芸部、出版研究会、スターチス、映画塾OB会、Fruity Marimba、e-キャップ、留学生の皆さん、個人出展してくださった方々、その他関係者の皆様の尽力によって開催出来ました。私も力を出し切りましたが、一人では絶対に成功させられなかったと思います。試験勉強、3年生は就職活動も重なっている中、準備をして下さった皆さんに、本当に感謝します。また、無茶な要求(段ボール下さいとか、糊貸して下さいとか、その他諸々)を呑んで下さった学生課の方々には、本当に頭が上がりません。今回は急な開催により準備期間が少なかったので出来ることが限られていましたが、今度は駿輝祭に負けないくらいの派手なことをしてみたいですね。