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教養文化研究所主催 公開シンポジウムが開催されました

2016/12/09教育・研究

 12月7日(水)13:20~14:50、東日本国際大学健康福祉学部准教授の田中みわ子先生をお招きし、第2講義棟4階7405教室にて、駿河台大学教養文化研究所主催公開シンポジウム「芸術創造の新しいかたちを考える―障害者アートの実践をめぐって―」を開催しました。コメンテーターには現代文化学部の大貫秀明教授、グローバル教育センターの山下尚一准教授が登壇しました。

 講演者の田中みわ子先生は障害者アートの研究者で、今回の講演では、ベルギーの知的障害者による芸術団体クレアム(Créahm)の実践を取り上げ、クレアムの芸術実践の特徴とその可能性をお話しいただきました。

 障害のある人による芸術表現には、近年の「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」への注目をはじめとして、「アート・セラピー」や「コミュニティ・アート」などいくつもの潮流があり、芸術、医療、福祉などの分野から研究され、実践されてきた背景があります。

 こうした状況を概観しながら田中先生から、まず1979年に設立されたクレアムの実践の特徴を紹介いただき、そして、知的障害者の芸術団体として革新的な芸術を生み出してきたとされるクレアムの人々が、絵画、音楽、ダンス、演劇、サーカスなどのそれぞれの活動の中で、アーティストたちの創造性をどこに見出しているのかを論じられました。そうしたクレアムの創造性の場において「身体」がどのように生起するのか、そのありようが障害者アートにおいてどのような可能性をもつものなのかを「即興的身体」という用語をキーワードに展開されました。

 田中先生の講演の後、コメンテーターの大貫教授から、最近の障害者の芸術・スポーツをめぐる状況、今年相模原市でおきた障害者に対する重大な殺傷事件などをふまえ、障害者アートの現状・課題・そのとらえ方について意見が述べられました。また、山下准教授からは、身体という問題について、とりわけ、即興の行為における身体という問題について、哲学の観点から意見が述べられました。

 教養文化研究所主催講演会は本年度からシンポジウム形式での開催となりますが、今回で通算41回目を迎え、会場には約80名の学生や地域の方々にお越しいただきました。

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