【法学部】セント・マイケル大学留学中の柳澤君より便りが届きました(1)英語で模擬裁判!!編09.07.14

 本学の長期留学提携校であるアメリカ合衆国のセント・マイケル大学に留学中の法律学科2年柳澤仁実君から留学報告が届きましたので、紹介します。

 私は今、セント・マイケル大学の大学付属語学学校で英語を勉強しています。授業はすべて英語力を伸ばすための授業ですが、内容は多岐の分野にわたります。今回はそのうち「The Mock Trial」という模擬刑事裁判の授業を紹介します。

 日本でもすでに裁判員制度が開始され、9月には初の裁判員裁判が予定されていますが、アメリカでは、建国以前の植民地時代から陪審制という形で市民が裁判に参加してきました。今回の模擬裁判でも、語学学校の職員を陪審として刑事裁判を行いました。生徒は弁護側、検察側の双方に分かれ、3週間、7回の授業で、最後の授業の公判に備えました。私はイタリアからの留学生と一緒に検察側になりました。一方、弁護側はベネズエラの弁護士とアメリカ人のスチューデントアシスタントの生徒、小蔵さん(本学現代文化学部3年)、ギリシャからの留学生とそうそうたるメンバーでした。

セント・マイケル大学留学柳澤君             (写真は、柳澤くんと弁護士のホセ・アントニオさん)


 事件は家庭内暴力を受けていた妻が夫を射殺したというもので、弁護側は正当防衛と度重なる虐待による被虐待女性症候群を根拠に無罪を主張しました。検察側としては虐待の事実は大きく争わず、事件当日と事件前の数日間に絞って被告人の精神状態が深刻な状態でなかったことと正当防衛の成否を争うことにしました。

 裁判は、双方が「opening statement」という事件の概要とそれぞれの主張を述べた文書を読みあげて始まりました。その後、証言者を呼び、証拠調べを行いました。生徒数が少なかったので証言者の役も全て自分たちで行いました。反対尋問も考えながら、証言者の役もこなし、相手側の質問がルールに適合しているかどうかも聞きとらなければいけないので、かなり大変でした。また、自分の質問に異議が飛んだりして、臨機応変に対応しなければならないこともありました。裁判は次第に白熱していき「異議あり!(Objection!)」が乱れ飛ぶ場面もありました。最後に、双方が結論となる主張をして、陪審が討議に入りました。

セント・マイケル大学留学柳澤君(写真中、立っているのがパトリシア・ラローズ先生、4人並んで座っているが左からギリシャ人のニコラスさん、小蔵さん〔現代文化学部3年〕、ホセ・アントニオさん、アメリカ人のニコールさんです。)


 判決は無罪。被告人の精神障害が明らかに回復に向かっていたことはうまく示せたのですが、元の資料の犯行瞬間の情報が不十分で検察側として示したかった正当防衛の不成立を明らかにできず、議論の重点が弁護側の意図通り虐待に持っていかれてしまったのが敗因だと思います。
 短期間で、他の授業もある中、裁判資料を読み込み、他のメンバーと英語でコミュニケーションをとりあいながら戦略を立てるのはなかなか大変でしたが、英語と、昨年駿河台大学で学んだ法学の知識を最大限活用できて、とても充実した授業でした。

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