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学部長メッセージ

心理学部長 岩熊 史朗

心理学部長
古曵 牧人

「臨床」と「犯罪」と「子ども」の心理

心理学を学べる大学は数多くありますが、駿河台大学の心理学部には、特徴的な3つのコースがあります。

「臨床の心理コース」は、カウンセリングに代表される臨床心理学を学ぶコースです。公認心理師受験資格に対応しており(他のコースでも受験資格を得ることが可能です)、大学院の臨床心理学専攻に進学して、公認心理師と臨床心理士の取得を目指すことができます。本学の教員の専門領域は多様で、臨床経験も豊富です。特に専門的な技法を学ぶ科目では、少人数制できめ細かい指導を行っています。

「犯罪の心理コース」は、日本でもまだ数少ない、犯罪心理学を専門的に学べるコースです。教員が充実していることが何よりの特徴であり、犯罪心理学の様々な領域を幅広く学ぶことができます。また、大学院にも犯罪心理学専攻が設置されており、さらに専門的に学んだり、犯罪心理の専門職を目指すこともできます。

「子どもの心理コース」は、子どもの「心理」を深く学べるコースです。保育士や幼稚園教諭の資格取得が可能な大学では、子どもの成長全般を学ぶことができますが、心理をじっくりと学べる大学はあまり多くありません。子どもの心理に関する知識を身に付ける科目だけではなく、実際に子どもと一緒に活動する科目を設けるなど、バラエティに富んだ科目を揃えています。

様々なニーズに応えるカリキュラム

これらの3つのコースがあることで、多様な学びに対応できることも特色の一つです。例えば、スクールカウンセラーを目指す場合、臨床心理学の知識だけではなく、子どもの心理の理解も同様に重要になります。このような複数のコースにまたがる学習を可能にするために、自分が選択したコース以外の科目も自由に履修できるようにしています。
心理学に関してはみなさん初学者ですので、1年次から順次、心理学の基礎が確実に身に付くようにカリキュラムを構成しています。他方、2年次からコース科目を履修できるようにしており、早く専門的な科目を学びたいという学生のみなさんのニーズにも応えています。また、心理学では統計を学びますので、近年注目されているデータサイエンスの基礎を身に付けることができます。本学の心理学部では、きっとみなさんが興味を持てるテーマが見付かると思いますので、ぜひ、探求心を持って心理学の学習を楽しんでください。

心理学を学ぶということ

私の専門は犯罪心理学で、以前は少年鑑別所や刑務所で法務技官として勤務していました。多くの非行少年、受刑者の話を聴く中で、それぞれ育った環境や資質的な問題は本当に様々であり、その中でいろいろな思いや感情を抱えながら育ち、それが現在につながっていることを知りました。
そうした心理の仕事をして良かったと思うことの一つは、人の見方が広がったこと、もう少し具体的に言うと、複数の心理学的な観点を持てるようになったことです。みなさんも、心理学を学ぶことによって、自分や身近な人だけでなく、社会で共に生きる様々な人を理解する際に役立つ多くの視点を得ることができると思います。
現在の社会は、多様性を受け入れることが目指されている一方、SNSにおける誹謗中傷などの問題を見ると、社会の寛容さは、少なくとも一部では失われてきているように思います。様々な人を理解するための視点や手がかりを持っているということは、専門職だけでなく、一般的な仕事でも役立つはずですし、きっとみなさんの人生を豊かにしてくれると考えています。

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