
10.07.26
駿河台大学大学院経済学研究科では、主査と2名の副査による共同研究指導体制をとっています。1年次秋学期の12月の第一次中間報告会、2年次春学期の7月の第二次中間報告会を経て2年次秋学期の1月の学位論文提出までの過程で、共同指導を行います。指導の中心は演習担当兼主査である研究指導担当教員ですが、中間報告会等を通じ適宜副査の指導を加味することになります。
1. 研究指導計画
上記の研究指導は、事前に作成された研究指導計画に沿って行われます。研究指導計画は、履修者の学位論文完成を目標に構築された一連の研究指導過程を表現したものです。
研究指導計画の前提が、学生の皆さんが作成する研究計画です。
2. 研究計画
研究計画は、大学院入学から学位論文完成までの期間を、重要なポイントによっていくつかに区分し、学位論文完成までの作業工程を表したものです。
研究計画に含まれるべき項目はおおよそ次のものになるでしょう。
① 学位論文テーマ:学位論文で解決すべき課題を簡潔に表現したものです。「主問」と言い換えても良いでしょう。
学位論文は、この「問い」に対する解答の妥当性を根拠に基づいて論証するものです。良い論文とは、「統一、連関、展開」において優れているものですから、これを確保するために、適切な論理の構築と、根拠となる事実の収集を系統的に行わなければなりません。
② 時期的に区分された目標と実行計画:①の系統的作業を明示したものが、研究計画の時期的区分とその期間における達成目標です。時期的区分は、各学期と春・冬休みとすることが一般的ですが、それをさらに細分し、2ヶ月程度の間隔で目標と研究活動計画(リサーチ・アクション・プラン)を具体的に記すこともできます。
時期的に区分された目標は、おおむね「主問」と「副問」からなる階層的構造の中の「副問」に相当することが多いものです。
③ 先行研究:学位論文で解決すべき課題に関連した先行研究を批判的に読解し、疑問となる主張、未解決の論点を見出すことが目標になります。
④ リサーチ方法:理論・モデル分析あるいは実証分析に分類できます。実証分析には統計分析を主とした計量的方法と、聞き取り調査などのフィールドワークを中心とした質的方法とがあります。学位論文のテーマと関連させてリサーチ方法を選択します。
3. 注意点
研究計画と志望理由は全く異なります。
「志望理由」は、経済学研究科を志望する理由ですから、「何を研究したいのか」、「何故研究したいのか」、「何故、経済学研究科を選んだのか」等の「問い」に答えるものです。
他方、「研究計画」は、学位論文で解明したい「課題(問い)」について、どのような方法で、どのようなタイムスケジュールで解答するのかを、説明するものです。