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学部・研究科レポート
2017.09.01
'17サマースクール型AO講師からのメッセージ(3)
法学部准教授 倉島安司
8月28日(月)にサマースクール型AOの講義を担当した倉島です。講義のテーマは、市町村合併でした。以下では、この講義の内容と、まとめる場合の注意点などについて書いていきます。
この講義ではまず、市町村とは何か、市町村合併とは何か、といった、基本的なことを確認しました。そのうえで、明治時代にできた市町村が、今日に至る約130年間の間に、およそ40分の1程度にまで合併によって数を減らしたことを見ました。
つぎに、この市町村合併は、毎年同じくらいの数ずつ行われてきたわけではなく、近代から現代にかけて、3度大きく合併が進んだことを話しました。それぞれ、「明治の大合併」「昭和の大合併」「平成の大合併」と呼ばれていましたね。
さらに、これらの大合併の際、合併は市町村の側から求められたというより、国が主導権をもって進められたことを見ました。そのうえで、市町村合併を推進する法的な仕組みを、「平成の大合併」を例にとって説明しました。
高校生にとっては少し難しい話だったかもしれませんが、新聞やテレビのニュースになるような出来事が、どんな背景をもってどのような仕組みの中で起こるのかを考える、よい機会になったと思います。