10.12.06
法学部では、11月下旬に「学部デー」として、政府機関や美術館など様々な場所を訪れる企画を実施しました。
今回は学部デー報告の第1弾として、国立西洋美術館見学の様子をお伝えします。
私たち60名は上野にある国立西洋美術館で開催中の「アルブレヒト・デューラー版画・素描展―宗教・肖像・自然」展を鑑賞しました。
デューラー(1471-1528)はドイツ近世を代表する画家・版画家ですが、今回は彼の生涯を通じて製作された157点の版画が展示されています。有名な「メランコリア」を始めとする作品群は、細緻さと象徴性において右に出る者がいないくらいの傑作揃いです。

国立西洋美術館もデューラーの大作を多数所蔵していますが、今回の展覧会ではオーストラリアのメルボルン国立ヴィクトリア美術館から、刷りの状態が非常に良い版画コレクションが貸し出されています(日本では初公開)。キリストの受難や聖母マリアを主題にした連作、エラスムスやマクシミリアン1世など有名人の肖像、悪魔や魔女、サイや猿やウサギの素描など、さまざまな題材の版画が一挙に見られたわけです。
普段このような本物の美術作品に触れることのない学生も、デューラーのすごさを実感してくれたことと思います。聖書や美術に関する基礎知識がないと、十分に版画の内容を理解できなかったかもしれません。しかしデューラーの描写力や肉体美は圧倒的な存在感をもって迫ってきたことでしょう。たまには時代を超えて私たちに訴えかける本物の美術作品を見て、自分の感性や鑑賞力を磨いて欲しいものです。