09.12.15
「講義の一風景」(Vol.2)‐菊田秀雄准教授‐
-先生の専門分野は何ですか?
商法(会社法)です。商法は企業組織や企業取引に関するルールを定めるものですが、株式会社など会社に関して、会社法という法律が商法から独立して最近制定されました。
-法学部で商法(会社法)を学ぶ意義は何ですか?
現代の経済活動を担っているのは会社企業、とりわけ株式会社です。皆さんが生活の中で利用される商品やサービスも、そのほとんどが企業によって提供されています。企業で働き、そこで収入を得ている人も多い。それだけに、企業が倒産せずに事業を継続していけるよう、また不祥事などを起こさぬよう、ルールに則った経営、すなわちコンプライアンス(法令遵守)が求められています。会社法は、企業の中心である会社が守るべき基本法です。
大学卒業後の進路はさまざまですが、民間企業に就職する学生が最も多いと思います。企業の一員として、自分が所属する組織がどのようなルールに従って運営されているのかを知ることは重要ですし、たとえ他の進路を選んでも、消費者として企業との取引ルールを学ぶことも大事です。
-ゼミナール(演習)とはどのような授業ですか?
演習は、学生が主体となり、プレゼンテーションとディスカッションを通じて、個別のテーマについてより深く学びます。このゼミでは、会社法を題材に、最近の重要判例をとりあげ、学生が報告をし、それについて教員も含め全員で議論します。ここ数年会社をめぐって多数の重要な裁判例が出ています。そのような具体的な紛争事例の検討を通じて、会社法の理解をより深めていくことが目的です。
また紛争解決のあり方といった法律論だけでなく、紛争に至る背景も含めた幅広い議論を目指しています。
-先生がゼミの学生に望むことは何ですか?
自分なりに考えたことを、自分の言葉でどれだけ相手に明確に伝えられるかが重要です。そのために、多くの情報を集め、じっくりと考え、そして文章化していきます。報告時の話し方や、質疑への対応も大事です。ゼミの学生には是非そうしたスキルを身につけて欲しいですね。

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