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学部・研究科レポート

2018.01.03

学部DAY実施報告その3

 11月22日(水)に学部DAYプログラムが行われました。今回は、その一環である2年生対象の「『はたかち』カード・ワークショップ―自分と他者の中にある大切な価値観―」をテーマとする特別授業について振り返りたいと思います。当日は、日本キャリア・カウンセリング研究会の堤貞夫先生と作田稔先生をお招きして、キャリア開発の観点に基づくアクティブ・ラーニングの授業が展開されました。
 「はたかち」カードとは、「キャリア開発や働く上での価値観を探るために開発されたカード」で、「どのような状況、環境で働きたいか、どのような仕事でありたいかといった、働く上で求める価値を文章で示した」ものになります。またキャリア開発とは、学生1人ひとりが、自己内外対話を重ねる中で、自らが持つ3つの意思―「すべきこと(must)」と「したいこと(will)」と「出来ること(can)」―を認識し、その重なり合う共通意思の部分を「内的キャリア」として気づくことによって、主体的な意思決定や成長の材料に活かことを言います。

20180103gendai_01.jpg まず学生たちは、個人でそれらのカードを価値づけ分類していく作業に取り掛かりました。その際、自分と向き合いながらの手作業に、集中力と緊張感に満ちた空気が、教室全体に一気に広がりました。良い授業のスタートが切れたと思います。そうして自分の価値づけを整理した後に、駿河台大学の好きなところ、自分の強みと弱み、ドリーム等々についてグループワークを行いました。そこでは、まず相談しないで2分間各自で考えた後、コミュニケーションを通じて各自の価値観を伝えたり他者の価値観を聞いたりするやりとりを重ねていきました。いずれのテーマも「自己実現」に直結するものであり、学生たちは興味をもって積極的に議論をしていました。授業展開として、スクリーンやストップウォッチやポストイットを用いたテンポの良い時間の進行が特徴的でした。そのような5感をフルに活動させる授業運営の工夫が、ゲームのように楽しみながら知らず知らずのうちに学べるアクティブ・ラーニングを形成していたように思います。

 堤先生と作田先生からは、心に訴えかける名言を日頃から集めることが、キャリア開発のコツであることが強調されました。それは言葉を大事にすることが、言葉によって影響を受けたり形成されたりする私たちの認識を鍛え、より豊かな内的キャリアの開発につながることを意味するのだと思います。

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 授業後に回収した学生たちによるコメントに共通していたのは、前向きな自己実現への意欲とやる気の再認識ないし芽生えでした。おそらく、折り目正しく方向性を備えたアクティブ・ラーニングの授業が、学生たちの内的キャリアの扉を開いたのでしょう。 堤先生、作田先生、貴重な授業をありがとうございました。(授業レジュメを参照・引用)

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