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学部・研究科レポート

2017.10.31

フィールドトリップⅡB実施報告5「東京国立博物館を巡る」

現代文化学部 村上大輔 講師

 東京国立博物館は、日本や東洋の美術を集めた日本最大級の博物館です。教科書や雑誌などメディアでもお馴染みの日本美術が、数多く展示されています。そして近年、この博物館には、欧米人など外国人観光客が、日本の歴史や文化を楽しむためにやってきています。世界に誇る日本の伝統文化。彼らは日本の文化やアートの何に関心があるのでしょう?

 今回のフィールドトリップでは、学生のみなさん自身、博物館体験・アート体験してもらいました。と同時に、外国人がこの博物館を訪れたら、どのようなところに関心をもつのか、(外国人の視線に沿って)想像力を働かせながら博物館を散策してもらいました。

 さて、学生たちは、どういったところに興味を惹かれていたでしょうか。何に気づいたでしょうか。

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東京国立博物館・本館

 今回、東京国立博物館を見学して、私は、本館1Fの歴史の記録エリアに展示されていた、「三州長篠戦場之図」という展示物が最も印象に残った。これは天正3年に起こった、武田信玄の軍と織田信長、徳川家康の連合軍の戦の様子を伝えたものである。長篠の戦として歴史の教科書にも載っている有名な戦が、図となって残っていることにとても驚いた。しかし、見学に来ていた外国人の方々はそこで足を止めて見学するということはしていないように見えたので、あまり関心は持たれていないようだった。外国人の方は刀剣、甲冑や、浮世絵などの展示物に関心を持ち、写真を撮っていた。その中でも特に刀剣に関心を持っていたように見えたので、例えば「三州長篠戦場之図」だと、その戦に関係した武将の刀剣や甲冑を一緒に展示すると、関心を持ってもらえるのではないか、と思う。(現代文化学部2年 星野 翔汰)

刀剣

刀剣

刀剣の展示に群がる外国人観光客

刀剣の展示に群がる外国人観光客

 

 正直、私自身は博物館や美術館などは今まで訪れる機会がなかったということもあるのですが、それほど興味がなかったです。しかし、今回このような機会をもらって東京国立博物館に訪問させていただいたことによって以前より興味を持つようになりました。・・・  
 1階には彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくり見ることができます。特に彫刻の迫力には圧倒されるものがありました。その中でも私が見ていて楽しかったのは、5室・6室の武士の装です。ここは、平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣、刀装、甲冑、馬具、装束や武士の肖像画、書状などが展示されています。戦国時代で戦っていた人たちは、このような装備をして戦っていたのだと感じることができたし、初めて刀剣を見たとき、これで何人もの人たちを生きるためとはいえ殺めてきたのだなと背筋がぞっとしました。(現代文化学部2年 服部 貴将)

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 最後に、博物館に来ていた海外の方にインタビューをしました。なぜ観光でここを選んだのか?その答えは、日本の伝統的、歴史的物もが納めている場所であり、日本文化は世界で知られているから、というものでした。そして、観光のガイドブックにも多く取り上げられていて、興味を持ったとも教えてくれました。私自身、初めて東京国立博物館に行きましたが、ゆっくり見たら1日経ってしまうな、という感想とともに、今まで知らなかったことを改めて知る機会になり、とても良い経験でした。日本人も知らない日本を知れたような気になり、またぜひ来てみたいと思いました。(現代文化学部3年 髙橋 亮磨)

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内装が非常に美しい、博物館の内部
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