10.07.31
2003年、我が国は世界に向けて観光立国宣言を行いました。小泉内閣のときです。そして、2008年には観光庁が設置され、外国人訪問観光者を2020年には年間2,000万人(2002年現在約500万人)に増やすことを決めました。麻生首相は「観光立国は21世紀の国づくりの柱」と言いました。日本商工会議所は、昨年「観光庁に望む」として、「観光振興による地域の活性化を」と題して要望書を提出しました。その内容は、「内需拡大と地域活性化の観点に立った地域密着型の積極的な観光行政の推進を求める」というものでした。このように、観光は我が国のこれからの柱になる産業と位置付けられているのです。また、昨今、中国からの観光客が大幅に増えてきていることが報道されていますが、日本は益々東アジアの観光訪問の主要国になってきています。
本学は早くから観光をこれから発展する分野と捉え、文化情報学部(メディア情報学部の前身)設置のときに、観光情報コースを取り入れたのですが、一昨年の学部改編に際し、グローバル化と地域活性化を現代的課題として捉え、観光分野を現代文化学部に移し、観光ホスピタリティコースとして充実化を図ったのでした。エコツーリズムの先進都市の飯能市にある本学が観光に力を入れるのは必然でもあります。多くの他大学でも観光に関する学部・学科・コースなどが設置され急増しましたが、まだまだ受験生にはそのような方向の認識は不十分のようです。
国際的な観光の振興には外国語はもちろん、各国・各民族の文化をより深く知ることが必要です。本学部は、「21世紀は文化交流の時代」との考えに基づき、異文化理解のための比較文化コースを置き、海外留学には特に力を入れてきました。その意味で、観光のコースを現代文化学部に置くことはとても自然だったのです。多くの受験生の方にも、国と世界の観光振興の流れを理解し、それを推進する一員になるという目的意識をもって入学してきてほしいと思います。
また、最近は「スポーツ立国を目指す」動きも強まってきました。「スポーツ省」をつくるべきだとの主張もあります。スポーツの振興のためには、トップアスリートの育成に力を入れるだけでは不十分で、地域スポーツ、生涯スポーツ、国民皆スポーツに力を入れ、すそ野を広げる必要も叫ばれています。国際交流と観光とスポーツの振興と地域活性化が結びついてきています。
我田引水になりますが、比較文化・観光ホスピタリティ・スポーツ文化の3コースをもつ現代文化学部は、これからの世界と日本の動きに対応して行くための学部と言ってよいと思っています。現代文化学部は「近未来文化学部」なのです。受験生のみなさんをはじめとする多くの方々のご理解とご支援を期待しています。