10.06.01
私は、2010年5月12日〜16日の期間、北欧スウェーデンのウーメオー市(Umeå)において開催された第4回世界学生フロアボール選手権大会に、日本選手団の監督として参加したので、その概要を紹介する。
この大会は、学生のオリンピックとも称されるユニバーシアードの母体である世界学生スポーツ連盟:FISUの主催により、2年に一度開催される大会である。第4回となる今大会には、男子6ヶ国および女子5ヶ国が参加した。なお、今回の日本代表選手13名のうち6名、およびスタッフ3名のうち1名は、駿河台大学の学生(ユニバーサルホッケー部員)であった。また、現代文化学部からは、団長/監督である小生と、1年生の屋崎昂太君が参加した。
●スウェーデン・ウーメオー市について
日本選手団は、5月8日(土)に日本を出発し、5月9日にストックホルムにおいて地元クラブと練習試合を行った後、5月10日の夕方にウーメオー市に到着した。
ウーメオー市は、スウェーデンの首都ストックホルムから600Km(飛行機で約50分)北上した位置にある。スウェーデンきっての学園都市で、市の人口約11万2千人の内、約3万人が大学生ということである。おそらく私は、フロアボールの大会でもなければ訪れる機会のないような町ではあるが、留学生数名を含め30人程の日本人が暮らし、日本人のコミュニティも作られているとのことである。
一方、このウーメオー市は、EC:ヨーロッパ共同体より、2014年のCapital of culture(図2)に指定されており、4年後には、全ヨーロッパ的な文化的イベントが盛大に開催されるとのことである。


●夜でも明るい? 白夜の手前??
ところで、一般に、北緯66度33分以北を北極圏と呼ぶそうである。ここウーメオー中心部の緯度は北緯63度83分。そう、この街はもうすぐ北極圏という位置にある。勿論、日本の最北端、北海道の稚内市(北緯45度41分)よりは、遥か北に位置する。そのため、この季節(5月15日現在)、太陽が沈んでいるのは僅か6時間余りで、午後11時を過ぎてもまだ空は薄明るい(写真1)。なかなか幻想的である。そして、午前3時を過ぎると、また空は明るくなり始める。まさに、白夜の一歩手前なのである。しかし、これは時差ボケに悩まされる体にとっては、一層体内時計を混乱させてしてしまう現象でもあった。
滞在中、日中の最高気温は20度〜25度、丁度過ごしやすい気候であったが、冬はマイナス30度を越える日が続くとのことであった。世界学生選手権大会は、前回までは11月に開催されていた。今回から5月に変更されたのである。つくづく、5月で良かったなと思った。朝の澄んだ空気と日差しは、爽快だった(写真2)。


●? フロアボール:Floorball ?
さて、本題にもどろう。フロアボール競技は、プラスチック製のスティックとボールを用いて、体育館内でプレイするアイスホッケー型のスポーツでる。残念ながら日本では、未だ非常にマイナーなスポーツであるが、ヨーロッパ諸国では、プロ選手が存在する程メジャーなスポーツである。
競技スポーツとしてのフロアボールは、1994年に日本に導入され、国内で初めてプレイされたのは、1994年2月(駿河台大学体育館)のことであった。そう、日本においては、我が駿河台大学が中心となって育み育ててきたNewスポーツなのである。正に、駿河台大学が"日本における発祥の地"なのである。もしかしたら、20年後か30年後のスポーツ史の教科書には、そのように記載されるかもしれない。
また、国際フロアボール連盟には、現在52ヶ国が加盟し、2020年のオリンピック種目採用を目指して鋭意活動中である。さらに、学生のオリンピック、ユニバーシアードの正式種目として採用される日も近いものと思われる。
●世界学生フロアボール選手権大会
世界学生フロアボール選手権大会は、今回で4回目の開催である。日本の男子チームは、第1回から、駿河台大学ユニバーサルホッケー部員が中心となって、その全てに参加している。大会での成績はともかくとして、4回全てに参加しているのは日本、スウェーデン、フィンランドの3ヶ国のみである。そして、日本以外の参加国は全てヨーロッパの国々であるので、日本の参加が有ればこそ「"世界"学生選手権と称せるのだ!」という、この大会に対する"変な責任感と熱い思い"を持って、今回も我々はこの大会に挑んだのである。
なお、前回から始まった女子部門であるが、非常に残念なことに、日本は女子選手の人数が少なくチームが編成できず、遺憾ながら今回は不参加と成った。

●ウーメオー大学とIKSU
今大会は、スウェーデン学生スポーツ連盟、ウーメオー大学内に設置されているスポーツ総合センターともいうべき"IKSU"と、その中にある"IKSUフロアボールクラブ"とが現地での組織委員会となって運営された。ウーメオー大学は、スウェーデン北部を代表する大学で、学生数約29,000人の大規模な大学である。
写真6に示した2つのフロア(青線囲み)が、今大会のサブアリーナとして使われた。それにしても、駿大体育館2階のメインアリーナと同じくらいの広さのスポーツ用フロアが、ここには沢山あるのである(驚き!)もっとも、学生数が駿大の6倍なのだから、この規模は当たり前なのであろうか?
ちなみに、この大学内に設置されているクラブ"IKSU"は、この数年間で3度、世界最高峰のスウェーデン・エリート・リーグを制覇している強豪クラブである。


