本学では、図書館司書と学芸員の資格を取得できる課程が設置されています。これらの資格は、将来、図書館や博物館(美術館等を含む)で仕事をしたい人には必要不可欠であり、この課程にはどの学部の学生でも登録することができます。
ただし、資格取得のためには、規程で定められたいくつかの授業料目の単位を修得しなければなりません。その科目の大部分は、メディア情報学部に設置されているために、司書・学芸員はメディア情報学部の学生にとって取りやすい資格となっていますが、その他の学部の学生も履修・取得することが可能です。
司書は、図書館法で定められた国家資格。図書館で資料の収集や分類整理、貸出、読書案内などの仕事に従事する専門職員のことをいいます。
しかし、現在では、司書を図書館の専門職として限定するのではなく、各種の資料情報を有効に活用できる情報の専門家としてとらえる傾向も強くなっています。とくにマルチメディア時代の到来とともに、文字情報だけでなく、音声や映像も含めた多様な情報に対する理解や対処が求められるようになっています。
飯能市立図書館 飯能市立こども図書館にて実習
実習で行った業務は、配本所配本作業、移動図書館業務、カウンター業務、こども図書館での読み聞かせ、催しものの手伝いなどである。私は、実習にむかう前に2年間ほど資格課程の講義で、図書館についての勉強をしていたが、実際に実習を行うと学んでいたことはあくまでも基本であり、一つ一つの図書館によって独自のやり方があることを知った。
今回の実習で一番参考になったことは、こども図書館でのおはなしのじかんの読み聞かせである。児童サービス論でも読み聞かせの重要性と、危険性の講義を受けてはいたが実際に自分自身で、こどもに読み聞かせをする立場になるとは思ってもみなかった。絵本と紙芝居を読むことになったが、最初に問題となったのはどのような題材で本を選ぶかということだった。講義では絵本の選び方については学ばなかったため、どのような絵本・紙芝居を選んでいいのか悩んでしまった。読み聞かせは、こどもと図書館の繋がりを持たせる大切な活動であるため、講義で習ったとしても実際に大人ではなく子供たちの、新鮮で正直な反応を体験しなければ読み方が、適していたかどうかわからないものだと、行った後に感じた。
博物館は、歴史、芸術、自然史、科学技術などに関する資料を収集・保管し、これらの資料の研究を行うとともに、展示して広く一般の利用を図る目的で設置されている社会教育施設です。歴史博物館や科学博物館、美術館などがこれに相当します。学芸員は、博物館で働く専門職員で、博物館法で決められている国家資格です。
現在、博物館は、これからの情報化社会や生涯学習社会に対応して、情報ネットワークの構築や文化的、科学的情報の発信拠点となるように変革が求められています。
私は、東京都小平市にあるGAS MUSEUM(ガスミュージアム)で2週間実習をさせていただきました。実習の主な内容は、博物館に関する講義、ガス器具や錦絵などの分別・整理、そして3日間のサマーフェスティバルにおけるイベントスタッフとしての活動です。
実習で忘れてはならないのが収集・展示・保存についてです。GAS MUSEUM独自のものはまずガス器具です。保存について注意をはらっていることがよくわかりました。ほかにカタログやマッチのラベル・記念品やキャラクター、写真資料やフィルム資料なども収集・保存(整理)されており、データベース化してパソコンで管理されています。
たった2週間という短い期間でしたが、職員や学芸員の方々から、学芸員の仕事や資料の扱い方、企画、広報に至るまで様々なことを教えていただき、またイベントスタッフという貴重な体験から、学芸員の仕事の幅広さや、利用者への対応の仕方などを学ぶことができ、本当にいい経験になりました。そして、この実習から学んだことをこれからも様々な場面で役立てていきたいと思います。